「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」。平安時代の歌人、西行。そのお墓は大阪の南部にあります。弘川寺。桜の名所です。月や花を愛し、でも孤独に生きた西行。なぜ孤独に生きなければならなかったのかって、西行の墓の前でそう思いました。
キリスト教では、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」と言う。だが、仏教の釈迦は、愛は苦であると説いた。愛こそが、最大の煩悩のひとつ。むさぼり、執着し、欲望の満足を求めようとする諸悪の根源。
愛欲。愛し、愛されたいという心。男女間だけではなく、親が子供を愛する気持ち、友情。それらは美しいように見えて、最大の煩悩のひとつ。諸悪の根源。なぜって、その気持ちや想いが強く深ければ、相手から求めようとするから。
はるとの写メ日記
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西行と桜 1はると