手術は朝の10時ごろから始まりました。
そのため、前日の夜ご飯が最後の食事で、それから手術までの間はOS-1という飲み物しか許されませんでした。
空腹のままで手術に臨むのは、思った以上に辛かったです。
無事に手術が終わったものの、次の日の朝まで絶飲食の状態が続きました。
病院食という物足りない食事しか食べていなかったので、手術後にはすでに空腹感が強くて、さらに飲み物も飲めない状態だったので、点滴で水分補給をしていました。
空腹と喉の渇きが続く中、ただじっとしているしかなくて、あまりにもつらかったです。
手術後は痛みもあったため、ベッドから起き上がることも許されず、全く動けない状態でした。
体を動かすことができないというのは、思ったよりも精神的にきついもので、ただひたすらに痛みと戦っている感じがしました。
手術を受けてすぐの夜は、術部の痛みと空腹による腹痛がひどくて、結局一睡もできず、朝を迎えてしまいました。
手術後、ようやく迎えた朝ごはんの時間。
1日以上食べられなかったご飯がようやく食べられると思うと、本当に嬉しかったんですが、現実は予想以上に厳しいものでした。
ご飯が運ばれてきたのは、僕が自分で起き上がれると思ったからなのか、看護師さんはご飯を置いた後、すぐにどこかに行ってしまいました。
しかし、痛みが残っている状態で体を動かすのは本当に辛くて、起き上がろうとしただけで吐き気と頭痛に襲われてしまいました。
起き上がることすらできず、ただ横になっているだけで、思うように体が動かない自分がとても歯がゆかったです。
その後、たまたま通りかかった看護師さんが気づいてくれ、起き上がるのを手伝ってくれることに。
無事に起き上がれたものの、今度は食べ物が喉を通らず、少しずつ食べるのが本当に大変でした。
結局、ご飯を食べるのに1時間ほどかかってしまいましたが、やっと食べ終わった時には、少しだけ回復した気がしました。
あの時は、思うように体が動かせず、食べることすらこんなに大変だとは思ってもみませんでした。
痛みと空腹が重なったあの時間は、確かに辛かったけれど、今となってはその経験が少しずつ自分を強くしてくれているように感じています。