第2回 人間学
考察野郎
なんでちゃんだった僕は世間がとても生きづらかった
何故ならなんでちゃんは鬱陶しいし気持ち悪い
あまり人に良く思われなかった
その為かあまり人に関わらなかった
関われるのはなんでちゃんのなんで?に答えてくれる人
その為かいつしか1人が多くなった
だが1人でいることで脳が考察をはじめる
自分の意図的に始めた事ではなかった
さしずめ今のAIが高性能、高スペックならば
僕の脳は中高性能、低スペックと言った所だ
考察する能力はそこそこだが処理能力は低いそこは流石に人間だ
考察とは?
考え察する事、妄想に近く感じるかもしれないが
考察と妄想はまったく違う
考察は感情をいれない
妄想は感情がはいる
妄想してしまうと感情が入る為次のなんでが生まれてしまうので先にすすまない
ひとつの出来事を何パターンも考察する、物事の進む方向を何パターンも仮想体験する事で脳に仮想経験が蓄積され、なんでがへる
そして、なによりこの仮想経験をすることで状況判断能力が抜群にアップした
逆に突発的に起きる問題にはしこたま弱い
考察を始めたのは僕の人生のターニングポイントの小学3年生頃だと思う
運も実力のうちと言うが
とにかく小学3年生まではとことんついてなかった
喧嘩をして蹴りを空振りして靴が飛んでいきガラス割れる
掃除の時、消火器をずらして消火器撒き散らす
「なんで僕だけこんな目に合うんだろう?」
皆、一度は思った事のある「なんで?」ではないだろうか
こうして考察野郎が産まれた
せいじの写メ日記
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考察野郎せいじ