【同じ色】
君と僕はよく似ていた。
今思えば君と僕は同じ色だったからお互い引き付け合ったのだと思う。
君との出会いは嵐の日だった。
たまたま避難したシャッター街の屋根の下で君に出会った。
そこで僕は同じ色をした君に恋をした。
それから何度か君に会うにつれ、君と僕は綺麗にハマるパズルのように話が合った。
似たもの同士の君と僕が出会うのは運命だったのかもしれない。
それと同時に、君と僕は長くは生きられない体だという事も同じだった。
しばらくしてその時がやって来た。
「僕と出会ってくれてありがとう。君と僕はやっぱり同じ色だ。」
そういって君を優しく抱きしめた。
君と一緒なら僕は何も怖くなかった。
「お迎えが来たようだね。そろそろ一緒に行こうか。」
そう言って君と僕は抱き合ったまま、まるで天まで昇る龍のように薄暗い空へと旅立った。
「パズドラ」
拓也
拓也の写メ日記
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同じ色拓也