【誘惑】
君はすごくいやらしい体でいつも僕を惑わせる。
そんな君の周りにはいつもみんなが群がる。
でも今日は違う。
今日は君と二人きり。邪魔者はいない。
君を独占できる。
そこは人気のない真夜中の森だった。
ミーンミーンとセミが鳴く夏の夜。
僕は君の返事を待つ暇もなくギュッと抱き着いた。
それでも君は拒まなかった。
僕はエサに飢えた猛獣のようにガサガサと君の体を貪りはじめた。
「僕を誘惑する君がいけないんだ。」
僕の突起物はいつも以上に固くなっているように思えた。
その様子に興奮しているのか、彼女の体にもべっとりと汁がついていた。
それは夏の暑さによる汗ではなく、明らかにベトベトした密のようなものだった。
「こんなにべっとりつけちゃって…舐めていい?」
恥ずかしそうにして答えようとしない君。
ジュルジュル・・・
僕は半ば強引に彼女の体にべっとりついた汁をなめ始めた。
「甘くて美味しいよ。もっとなめていい?」
ジュルジュル・・・
しばらくしてガサガサと誰かの気配を感じた。
「ここまでみたいだね。続きはまた今度だね。」
そう言って僕は夏の空へと消えていった。
「カブトムシ」
拓也
拓也の写メ日記
-
【誘惑】拓也