君と僕とのストーリー
君は玩具が嫌いな子だったね。
「人のぬくもりを感じないから嫌い。」って。
だから僕はいっぱい君に触れた。
サラリと流れる君の髪の毛を撫でて優しく君を抱きしめた。
僕の声を聴くためのその耳を形に沿って指でなぞり
そこから這わすように首筋へ
僕の愛情が詰まって膨らんだその柔らかな君の胸を手のひらで優しく包み込み
そのまま体のラインに沿って下へ這わせる。
ゆっくり下へ…下へ…。
もう大丈夫だね。
たくさんぬくもりを感じた。
スイッチを入れると一定のリズムで小刻みに震える玩具が君の全身を駆け巡る。
もう玩具は嫌いじゃない。
これが僕と君との
「トイストーリー」
拓也
拓也の写メ日記
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