第1話【覚悟】
それは2021年4月の出来事です。
女性用風俗、CANDYの面接の日。
事前にスタッフさんとやりとりをしていたので、指定された場所へ行ってみるとそこには少し薄暗い雑居ビルが…。
「こ、ここが事務所なのか…!?」
雑居ビルではあるがふつうのマンションの1室みたいな感じでした。
「これ普通の家やんな…?」
目の前には薄暗いドアにインターホンが。
「これ絶対ピンポン押したら中から怖いおっちゃんが出てきて部屋に連れ込まれて大阪湾に沈められるパターンのやつやん…。」
はじめは本気でそう思いました。
「あぁだめだ。帰ろうかな…。」
「でも女風の世界ってめちゃくちゃ気になるんだよなぁ…」
一度気になったら我慢できないのが拓也まんです。
今となってはこの性格で良かったな~ってつくづく思います。
気が付いたらインターホンを押してました。
すると中から出てきたのはスーツを着た男前のスマートな男性が一人…。
「あ、俺死んだ…父ちゃん母ちゃん今までありがとう…。」
「ああ…俺は今日からロシアあたりの漁船に売り飛ばされて死ぬまでマグロ釣りをさせられるんだろうなぁ…」
今でこそ笑い話ですが当時は本気でそう思いました。笑
かっちりスーツに男前って逆に怖かったんですよ…。笑
「でももうドアを閉めて中に入ったし今から走って逃げるのは不可能…ああもうなんでもやってやんよ!!かかってこいやあああ!!」
覚悟を決めて心の中で叫びました。
それから席に着いていろいろ女風のシステムの説明や質疑応答がありました。
その場で採用だったのでその時に「いつから働けますか?」というような事を言われたのですが、その時はいろいろ話をして安心はしたのですが、まだ少し警戒していたので、「一旦検討させて下さい。」と言ってその日は帰りました。
それからしばらく数日考え、ようやく「よし、やってみるか!!」と覚悟を決めて連絡をしました。
面接から1か月後の2021年5月のことです。
これが拓也まんがセラピストになった瞬間でした!!
次回第2話…【CANDYの母、優愛代表現る!】
次回もお楽しみに~~٩( ᐛ )و
拓也の写メ日記
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拓也まん物語〜第1話【覚悟】〜拓也