【stand by my ears〜空へ飛んでいったアイツ〜】- 拓也(CANDY OSAKA)- 性感マッサージ

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拓也の写メ日記

  • stand by my ears〜空へ飛んでいったアイツ〜
    拓也
    stand by my ears〜空へ飛んでいったアイツ〜

    こんばんは〜!!拓也です٩( ᐛ )و

    昨日ショックなことがあったんです。イヤホンの片方をなくしてしまったんです。

    過去にも何度かあるのですが今年で2回目なんです・・・それも同じ場所で。

    毎日お昼の休憩時間に会社のビルの非常階段で缶コーヒーを飲み、音楽を聴きながら黄昏るのが日課なんです。

    その日もいつものように休憩をしていたんです。そして休憩も終わり、早く仕事に戻らないとってイヤホンのケースに入れようとしたときです。




    Bluetoothのイヤホンってなんであんなに滑るんでしょうね。




    僕の手からアイツは離れていったんです。その時のアイツの顔が今でも忘れられません。

    目にはまるで梅雨の到来を告げる雨のようなキラキラした涙を溜めて、階段を転げ落ちていったのです。

    さも童話のおむすびころりんのように・・・



    「今までありがとう。君の耳の中でいつまでも甘えていられないよ。僕はもっと広い世界を見たいんだ。」



    僕にはアイツがそう言っているように感じました。


    そうして、メタリックの黒いボディに青光を点滅させたアイツは階段を転げ落ち、ビルの外へとfly awayしたのです。

    イヤホンは付けていないのに僕の脳内では翼をくださいが流れていました。


    この大空に~翼を広げ~飛んで~ゆきた~い~よお~~


    大阪の曇天に光を放ったアイツは消えていきました。それがアイツの最後でした。


    数秒の出来事に整理ができていなかった僕は必死にアイツを探しました。

    向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに。


    その時の拓也はさながら one more timeの山崎まさよしだったことでしょう。


    しばらくして、ようやくアイツがもう僕の耳の中へは戻ってこないことを悟りました。


    でも悲しんでばかりではだめなんです。アイツにとって僕の耳の中という世界は狭すぎたんです。


    それに僕には残された片方のLeftのイヤホンがいます。残されたこの子の為にも僕は前を向かないといけないんです。

    いつまでも悲しんでいてはきっとアイツも気持ちよく空を飛べないだろうから・・・


    この子も大きくなったらいずれは大空へ飛び立ったRightのアイツのように僕の手からfly awayしていく日が来るのでしょうか。

    でもいつか、広い世界へ飛び立ったアイツが、疲れた時に僕の耳の中で休憩できる場所であれるよう、僕は前を向いて生きていきたいと思います。 

    stand by my ears〜空へ飛んでいったアイツ〜

    拓也

    Twitter→@candyosaka_tak




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