キミが前を向いたまま、
静かに髪を耳にかけた仕草に
息を飲んだ。
「綺麗だな」って思った瞬間、
なぜか手が動きそうになって
でも、まだ触れたくなかった。
触れたら、きっと
この空気が変わってしまう気がして。
でも触れなければ、
この想いが溢れそうで。
ほんの数秒の沈黙の中に、
どれだけの“ふれたい”が詰まってるんだろう。
髪1本にすら触れないその距離が
いちばん色っぽかった夜。
めろの写メ日記
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ふれるまえに#3めろ