シャワーの音が止んで、
バスタオルの擦れる音だけが響いた。
ぼくはまだソファに座ったまま、
さっきまでの会話の続きを頭の中で繰り返してた。
部屋の明かりは、ひとつだけ。
暗すぎず、でも全部は見せないやさしい灯り。
「ドライヤー貸して」って声がして、
その瞬間、
この夜が少しずつ“ほどけていく”感じがした。
まだ何も始まってないけど、
もう何かが始まってる。
そんな時間が、いちばん好きかもしれない。
めろの写メ日記
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夜がほどける前に#2めろ