『蒼氓』 / 石川達三
希望を持って歩き出したはずなのに、
現実の重さに足を取られて、
それでも前に進もうとする人たちの姿が、
なんだか胸に残った。
「幸せになりたい」って言葉は、
時にとても不器用で、
誰かを傷つけたり、自分を見失ったりもするけど、
それでも人は、求めずにはいられない。
ぼくたちは、どこまでいっても“蒼氓”なのかもしれない。
群れの中で、名前を持たない誰かとして
それでも誰かと、ちゃんと心を通わせようと願う存在。
会いに来てくれる人の心にも、
そんな“願いのかたち”があるなら——
少しでも、その隣にいられる自分でいたい。
めろの写メ日記
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セラピスト本を読む#7めろ