『N』 / 道尾秀介
嘘と真実は、
こんなにも似ているのかと思った。
読み進めるたびに、
誰を信じればいいのか、自分の感覚すら疑うような感覚。
でも、不思議と心地いい。
見たくないものの中に、
人間らしさって潜んでるのかもしれない。
優しさは、ときに残酷で
正しさは、誰かを傷つける。
「何が正しいのか」じゃなくて
「誰にとっての真実なのか」
それを問われるような時間だった。
…セラピストの仕事も、似てるのかも。
誰かの“嘘にしておきたい気持ち”を
そっと、そばで受け止めるだけの日もある。
めろの写メ日記
-
セラピスト本を読む#6めろ