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秋の写メ日記

  • セラピストの得る報酬は不当に高いか? 前編
    セラピストの得る報酬は不当に高いか? 前編

    今回は前回の日記のちょっとした派生で、セラピストは不当に高い報酬を貰っているのか(セラピストは利用者から不当に搾取しているのか)を考えてみたいと思います。
    どうやって考えるのかというと、あるセラピストの労働時間や収入と支出を仮定して検討してみます。
    2ヶ月目の新人である私が考えるには限界があり、いろいろ粗はあると思いますが、少しでも参考になればと思います。


    一回で終わらせたかったのですが、なかなか書き終わらなかったので、前編と後編に分けます。


    では、今回はセラピストモデルとして、以下のような人物の場合で考えてみます。


    ・セラピストとして積極的に宣伝や営業の活動している
    ・毎月、性病検査を自費で実施
    ・本職を持つ兼業セラピスト(Candyグループの記事によればセラピストは兼業が9割だそうです)
    ・デビューして一年目


    計算は、以下のようにしました。
    ・コース料金は私の所属するCandyグループの料金表に基づく
    ・売上のバック率(セラピストに入る分)は一律50%
    ・性病検査費は月に5,000円


    私(2ヶ月目で兼業)に想定できる範囲は限られているので、このような設定にしました。
    すべて私の経験に基づいていますが、それをそのまま反映したものではないです。


    これで支出、無償労働、収入を考えてみます。


    1. 支出
    セラピストの支出については、性病検査の費用のみとします。
    仮に毎月5,000円かかるとします。
    これは自費負担です。
    支出に関しては、これ以上細かいこと(美容や衣服、写真撮影、初期登録料など)はややこしくなるので考慮しません。


    2. 無償労働
    セラピストの労働の多くは、実際のところ無償労働で構成されており、考慮しないわけにはいきません。
    SNS投稿などを「労働とはいえない」という意見もあるかもしれませんが、しなくていい活動ならセラピストはわざわざやらないです。
    業務内容が他業種と比べて異質ではありますが立派な労働です。
    無償労働は、具体的にはお客様とのやりとり、日記の更新、SNSへの投稿、写真撮影やその編集、キャス配信、事務などです。
    これを時給で換算してみます。


    さきほどの条件では、1日あたりのSNS更新やDMなどの無償労働時間が1~2時間くらいかと思われます。
    1ヶ月が30日とすると、1ヶ月あたりの無償労働時間は、
    1~2時間×30日=30~60時間 
    これで無償労働の時間が、少ない場合30時間、多い場合60時間となります。
    30~60時間の無償労働は、時給1,000円の場合の有償労働30,000~60,000円分に相当します。
    この金額は、他の労働に時間を使っていれば、これくらいは稼げたのだ、ということを意味します(これを機会費用といいます)。


    3. 収入(有償労働)
    これは、SNS運用等の無償労働の活動成果によるところが大きいです。
    ある程度の無償労働をしたとして、うまくいけば接客につながります。
    ここでは二つの接客件数の場合(5件、10件)を考えてみます。
    件数が0件の場合もあるかもしれないですが、広告宣伝(無償労働)の成果が出たとしましょう。
    コース内容・料金は、私の所属するCandyグループの料金を参考しました。


    ・接客件数5件のケース
    ある月の接客件数が5件のケースを考えます。
    どのコースで接客するかが時給にかなり影響すると思いますが、(無難に?)以下のように想定してみました。


    ・2時間コース(本指名)1件(21,000円×1)
    ・3時間コース(本指名)3件(26,000円×3)
    ・お泊りコース(10時間、本指名)1件(61,000円×1)
    ※交通費は省いています。


    この5件での労働時間は21時間です(移動時間などは考慮しません)。
    売上は160,000円、ここでのセラピストの取り分はすべて50%とすると、セラピストは80,000円を得ます。
    この5件だけで考えるなら、セラピストの時給は3,800円です。


    このセラピストの取り分から支出の性病検査費を差し引くと、
    80,000-5,000=75,000円です。
    これが1ヶ月のセラピストの純利益になります。


    ここに無償労働を加味したとします。
    さきほど設定した無償労働30~60時間を踏まえると、51~81時間の労働に対して収入が75,000なので、これを時給換算すると以下のようになります。


    無償労働が月に30時間の場合、時給1,470円
    無償労働が月に45時間の場合、時給1,136円
    無償労働が月に60時間の場合、時給925円


    参考までに、私のいる大阪の最低賃金は1,114円です。
    上記のケースでは、無償労働の時間が60時間の場合は、時給換算で最低賃金よりも低い水準、45時間でほぼ最低賃金レベル、30時間では時給が最賃より少し良いくらいですね。
    無償労働の時間は個人差がありますが、積極的に活動しているなら無償労働を月30時間に収めるのは難しいという印象です(特に初期ほど)。
    この無償労働時間に対して、接客件数が5件以下の場合は、計算するまでもなく時給の水準がさらに低下することがわかると思います。
    参考までに2ヶ月目の私の場合は、無償労働の時間が少なくとも45時間以上はあるんじゃないかと思います。


    次に接客件数10件の場合を考えたいと思いますが、これは後編にまわします。


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    ではまた〜


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