ああ。1文字タイトルシリーズで1番好きかもしらん。
雨なんて1番良いんだから。聞いた瞬間気持ち良いんだから。
世の中は、’’雨’’の事を良くない事の例えとする言い回しが多いようだけれど、僕は雨と聞いて連想するのは心の平穏なんだから。
…とまあ雨への愛を散々喘いで、一旦ここは仕上げとしましょう。
さて、雨と言えば皆さんは何を連想しますか?
失敗、挫折、絶望、不穏。
何故か良い事に結びつく結果があまり思い浮かびあがらないですね。
これは、色んなメディアでの物語への’’翳り’’があるシーンで『雨』と言う要素が取り入れられる事が多いからだと推測します。所謂、印象操作ですね。
しかし、僕は雨に対して好印象の方が強いんですよね。
自律神経が乱れている夜には、ホットミルクよりもYouTubeで『雨の音』を流しながら寝る事が多いし。朝起きてカーテンを開けると、そこから先は曇天が続いているようなら、その日は少し落ち着くし。
ガキンチョの頃、野球をしている時に雨が降って来たら、何故だか皆で一緒にテンションがブチ上がってしまって、誰が1番’’汚く’’ホームベースに汚くヘッドスライディング出来るか、なんて競い合ったりもしてました。勿論私服で。
…ええ。勿論、全員次の日の学校には綺麗なたんこぶを作って登校して来ていました。
それ程、僕の中で雨とは存外悪く無いモノなんです。
そりゃあ楽しみにしていた野外イベントが『雨天中止』だとショックですよ。星を見に行く際に曇りが続いているのも嫌です。
でも、スポーツをしていた僕には『雨天中止』が完全なる嫌なワードには聞こえないし、夜空が雨で覆われている中で、ときたま光る雷の閃光には目を奪われるんです。
雨とは、僕の中で結構大切な位置に居るんです
だからと言って、逆説的にピーカンが嫌いって訳では決して無いですよ。
晴れの日が嫌いだったら、僕が毎年10回以上も海へ行く事も無いでしょう。まだ浅黒いこの肌の説明だってつかなくなる。
何も考えずに散歩だって大好きだし。
でも、雨も中々乙なモノですよ、と。
雨の中で露天風呂なんかも中々にええ感じでっせ、と。
そんな風情も存在する事を皆様にお伝えしたかった次第でございます。完。
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No.107 雨天津 翔