人の心に触れるとき、いちばん大事なのは技術ではなく「感覚」だと僕は思っています。
触れ方、間のとり方、呼吸のタイミング。
そこに正解があるわけじゃなくて、その場その瞬間の“相手”を感じ取るしかない。
肌に触れる温度、空気の匂い、指先の細かな振動。
耳に届く息づかい、心音、かすかな声色。
そして、何より目に映る表情。
全部がヒントで、全部が答えでもある。
触れるって行為は、思っているよりずっと奥深くて、
その人の「いま」の状態を、言葉よりも雄弁に教えてくれます。
五感って、実はものすごく繊細なセンサーなんですよね。
それがちゃんと開いているとき、人ってすごく正直になれる。
逆に、どこかが閉じていると、触れても届かない。
だから僕は、五感すべてに寄り添えるような時間を目指しています。
心がざわついているときは、香りや音から整えることもあるし、
手のひら一枚の体温で、ふっと心がほどけることもある。
僕の仕事は「気持ちよさ」をつくることじゃない。
五感を通して、「安心できる場所」を一緒に見つけることだと思ってます。
あなたの五感が、誰にも邪魔されずに開いていく瞬間に、
少しでも寄り添えたら嬉しいです。
松井 蓮の写メ日記
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五感松井 蓮