人と触れ合うって、すごく不思議なことだと思います。
どこまでが相手のもので、どこからが自分なのか。
境界線はちゃんとあるはずなのに、重なっていく瞬間がある。
しかも、それが一番美しいときって、守ってるのか、攻めてるのか…自分でもわからなくなるんです。
たとえば、優しい声で「大丈夫?」って聞いたときの相手の表情。
少し揺れた瞳や、ふっと抜けた肩の力。
ああ、ちゃんと届いたんだなって思う。
その瞬間のぬくもりが、僕にとっての“盾”かもしれません。
でも、守るばかりじゃ本当のところにはたどり着けなくて。
時にはちゃんと、“剣”を持って前に出る。
「もっと感じたいでしょ?」って、言葉じゃなく空気で伝えるような間合いで、
じっと目を見て、言葉の代わりに手で確かめていく。
そうやって、お互いの距離がひとつずつ縮まっていく時間が、僕は好きなんです。
人は、ただ触れられるだけじゃ気持ちよくなれない。
ただ安心してるだけでも、心は動かない。
どこかで「この人に触れられたい」って、自分から思えないと、心の奥まで届かないんですよね。
だから僕は、ちゃんと盾を持ちながら、剣も抜く。
両方が必要で、どっちかが欠けたら、きっと不自然になる。
エロいことって、ただの快楽じゃなくて、
信じてもらえるかどうかのやり取りの中にこそ、生まれるものなんじゃないかって思っています。
触れた指先に、意味が宿るように。
交わした言葉の奥に、本音が隠れてるように。
全部を一気に暴くんじゃなくて、そっと引き出す。
そんな風に、目の前の人と丁寧に向き合いたいんです。
盾と剣。どっちも大事。
そして、どっちも一緒に手に持っていたい。
今までも、きっとこれからも、そういう風にしかできない僕だけど、
だからこそ見せられる景色があると思っています。
松井 蓮の写メ日記
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盾と剣、どっちが大事?松井 蓮