中学の頃から、RADWIMPSがいちばん好きなバンドでした。
僕の「好きなアーティスト」↓
https://unmoment-pourtoi.com/diary/detail/?blog_id=4460
「有心論」で衝撃を受けてからずっと聴いていて、僕の青春にはいつもRADWIMPSがいました。
カラオケでも(ほぼ)全曲歌えるくらいに聴き込んでた。
そして、僕にドラムの楽しさを教えてくれたのもRADWIMPSでした。
ギターボーカルの野田洋次郎は有名ですが、ドラムは山口智史という人が叩いています。
もう超絶ドラムが巧くて、とくに「有心論」はすご過ぎて、
ドラム始めたての僕は「え、この人腕15本あるの?」なんて思っていたくらいです。
その山口智史さんが無期限の活動休止を決断したのが2015年のこと。
「ジストニア」という症状を発症し、演奏が難しくなったのが原因でした。
自分の意思に反して勝手に筋肉が収縮してしまい、動きがコントロールできなくなる病気です。
山口さんの場合とくに右足に症状が現れたのですが、ドラムにおいて右足はバスドラムを叩く部位。
言わばリズム全体の要で、たとえば勝手に力が入って思わぬタイミングでバスドラムを鳴らしてしまうと、自分だけでなくバンド全体のグルーヴが崩れてしまいます。
代わりに左足でも試してみたけれどやっぱり症状が現れてしまい、バスドラムが思うように叩けなくなってしまいました。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASSDP344FSDPULBH003M.html
ですが山口智史、バンド活動休止後も演奏を諦めたわけではなく、
なんと慶応大学の研究室に所属し自らジストニア(ミュージシャンズ・ジストニア)の研究を始めたのです。
すごい。すごすぎる。かっこよすぎる。
RADファン、智史ファンの僕としては研究の成り行きがずっと気になっていました。
そして先日なんと、9年ぶりに山口智史が人前でドラムを叩いたのです!メモリアル!
と言っても症状が寛解したわけではありません。
なんと、使えなくなってしまった足の代わりに「声」でバスドラムの演奏をするという、思いもよらない方法でした。
マイクとバスドラムを連動させ、口で「ドンッ」と言うとプログラムされたバスドラムの音が鳴る仕組み。
やーもうめっちゃ感動しました。涙出ました本当に。
音楽にかける智史(愛情を込めて呼び捨て)の情熱もすごいし、アイデアもすごいし、それを叶える技術もすごい。
智史は今、この新しいドラムを「もっと上手になりたくて練習中」なんだそうです。
あれ?って思いますよね、もともとプロドラマーなんだから練習いらないんじゃないかって。
いやいや。僕もなんとなくイメージで、いつも足でバスドラムを踏むタイミングで声を出すシュミレーションをしてみたんですが、激ムズです。もはや別の楽器。
RADは技巧派の曲も多いので、既存の高度な曲を演奏するとなるとハードルも高いです。
でも可能性はあります。可能性しかありません。
むしろドラマーとしての新しい身体性を獲得し、まったく新しいリズム、音楽が生まれるはずです。
僕も女風セラピストとして、アマチュアドラマーとして、体の使い方は日々研究していますが、
智史の挑戦にものすごく背中を押された気分になりました。
自分が持てるものを最大限活かして組み合わせて使う、これは何にでも言えることですよね!
以上、女風と関係あるようなないような、ドラムがちょっと叩ける音楽好きセラピストが最近いちばん感動した話でした!
ふゆきでした( ´◡‿ゝ◡`)
中原 ふゆきの写メ日記
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最近ものすごく感動した話中原 ふゆき