セラピストをしていると、見た目について考える機会がたくさんあります。
男性でも女性でも、外見が他人からどう評価されるかという点は、社会生活の中で避けて通れない問題です。
そして「ルッキズム」という言葉が示すように、その評価が過剰に重視される現実もあります。
僕自身、外見に自信を持てるタイプではありませんでした。
学生時代も、どちらかと言えば目立たない存在で、特別な美点があるとは思っていませんでした。
それでも年を重ねるうちに、自分の顔や体型がどう見えるかに関心を持つようになって、少しずつ身だしなみや体調管理に気を配るようになりました。
それが他人のためであれ、自分自身のためであれ、努力をすることで得られる自信があるのだと感じるようになったからです。
ただ、この業界で働く中で気付かされたのは、外見が全てではないということです。
確かに第一印象や写真のイメージは大事ですが、そこに込められる「温かさ」や「誠実さ」もまた評価の一部となります。
何より、外見だけで全てが決まるのであれば、僕がセラピストとして働き続けられる理由を説明することが難しいからです。
最近、あるお客様から「他の人には話せないことをりょうすけくんに話せた」と言われました。
その時考えたのは、僕の外見やプロフィールではなく、接する中で生まれた安心感や信頼感が何よりも大切だということでした。
外見を評価する視線が社会の中に存在する以上、僕らもそれに無頓着ではいられません。
でも、それに惑わされず、自分が大事にしたい価値を見失わないこともまた重要だと感じてます。
ルッキズムが無くなることは難しいかもしれません。
それでも、自分や他人を評価する基準が多様であるべきだという意識は、広がっていって欲しいです。
そして、その中で「僕ができることは何か」を考えていきたいなと思います。
的場 遼介の写メ日記
-
No.150 ルッキズム的場 遼介