僕の偏見ではありますが、女性は男性よりも「花束」とか「手紙」をプレゼントに好む人が多い気がするんです。
と思えば、「いや、花とかもらっても困るし。金くれ！」っていう女性もいました。
合理的か、ロマンス的かってところなんでしょうか。
合理性を考えるならば、そもそもの起源とか語源とかの話は一旦おいて、プレゼントを渡す人っていうのは「相手が喜んでくれるもの」をあげようとするわけで、それはつまり「相手が欲しいもの」ですよね。
相手が欲しいものを確実に渡すためには、本人に直接聞いて買ったほうが良いわけで、サプライズとかリスキーすぎますよね。
小学生の頃の話です。サンタさんの日が来ました。クリスマス。今年はどんなプレゼントかな！
朝起きて、枕元には綺麗な包装に包まれた四角いボックス。
嬉々として開封してみると、僕の大好きなウルトラマンのフィギュアが。
あれ、でもこれ去年ももらったよね？「ウルトラの父」これで３体目なんだけど！
当時の僕にとって「ウルトラの父」は欲しいものではないのです。
そしてきっとサンタさんも、僕がすでにウルトラの父を２体も所持していることを知っていたら、３体目を届けることはなかったでしょう。
事前に「何が欲しいですか？」って文通でもしておけばと後悔しました。
対人であれば、遠い雪国のサンタクロースに想いを馳せて長々と今年の自分がどれだけ良い子なのかを話す必要もなくて、「何欲しい？」って聞けば済む話。
いっそ現金を渡した方が、それこそ相手が使いたいように使えるでしょう。
プレゼントには、「自分が選んで、買ったもの」を渡して喜ばれたいという、私側のエゴが混じっているのかもしれません。
なんて言ってますが、僕は最近、プレゼントっていいなって思い始めてきました。
それに、手紙も。
直筆の手紙っていうのは、それこそ他者にとっては一銭の価値のないもの…後々有名人になって価値が跳ね上がるみたいなことが無きにしも非ずとはいえ、言ってしまえば「紙切れ」ですよね。
でもそんな紙切れ一枚、あるいは二枚、気合入っていれば三枚の紙切れが、もらった当人にとってはかけがえのない宝物になる。この現象、めっちゃ素敵やん、と。
僕は去年の誕生日、リラックマのクリアファイルをもらいました。それだけです。
間違いなく高級品じゃないし、ブランドものではないです。天下のサンエックスやぞ！と高らかに叫べるのはサンエックスの社員さんと僕だけかもしれません。
誕生日に高級な何か、っていうのも良いと思うんです。でも、渡してくれた相手は、僕の好きなものを最大限考慮してくれたわけで、僕はその気持ちがめっちゃ嬉しいんですよね。
クリアファイルなら、マイメロでもキティーちゃんでも、ドラえもんでもよかった。けれど、受け手の好みに合わせてくれた。
プレゼントも、花束も、手紙もリラックマも、悪くないよね案外。
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No.149 女性への疑問地神 ハク
