お気をつけください!!!!!!!
お気をつけください!!!!!!!!!!
場内に響く緊迫感のあるアナウンス。何事か?!!と思った瞬間、デカい図体した巨漢が鉄柵に思い切り打ち付けられてる!!!
ガッシャーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!
えっ!?!?!?!?
目の前にお客さんいるけどだいじょぶそ?!?!?!?!?!
リングと観客の間にある鉄柵が大きく歪み、観客の目の前まで選手が倒れ込んでくる。
僕の左隣の席のお姉さんは「高木ィィ!!!!!」って選手の名前叫んでるし、右隣のお父さんは「オイッ!!!!!」って叫んでるし、もうなんなんだこの空間は!!!!!僕は異空間に迷い込んでしまったのか?!
山田えいと、初めてのプロレス観戦。
不覚にも、この[圧倒的な非日常]に心躍っている自分がいた。
どうしてこんなに高揚するのか…?
どうして観客はこれほどまでに熱狂しているのか…?
今日の写メ日記では、素人なりに、プロレスの面白さに迫っていこうと思います。
「プロレスってヤラセでしょ?」
「何が面白いのか分からない…」
「知らない男同士の戦いを観て何が楽しいんだろう…?」
そう思ってる人にこそ読んでもらいたいです!
なぜなら、僕も昨日までそう思っていたから。
●前置き
プロレス現地観戦の感想を語る前に、そもそも前提として、僕がどれくらいプロレスの知識があったかを話しておきます。
僕がちゃんとプロレスを見始めたのは1ヶ月前。YouTubeでプロレスの動画が流れてきて、なんとなく見ているうちになんだか、楽しくなってきたんです。
それから新日本プロレスという団体があることを知って、最初はその団体の試合の切り抜きをYouTubeショートで見るところから始まり、だんだんフルで観るようになりました。でもいうて知ってから1ヶ月しか経ってません。
だから、僕の知識としては、印象に残っている選手の名前と、ざっくりとしたプロレスのルール、それくらいです。
それでもすごい楽しめた!!!
今からその理由を考えていきます。
●「観客に魅せる」格闘技
「プロレスって、あれヤラセでしょ?」
それがこれまでの僕のプロレスに対するイメージでした。
「勝ち負けが決まってるんでしょ?」「痛くなさそうな攻撃したりするよね」「大した攻撃じゃないのに大袈裟に受け身とったりするよね」
みたいに冷めた気持ちで見てるときもありました。
でもね、生のプレレスはそんなことどうでもよくなるくらい面白いんです!
ど迫力のアクション映画を観ていて、「これってCGだよね?」とか「やられたフリだよね?」とか、冷めた気持ちでアクション映画を観る人って、少ないと思います。
アクション映画が観客を魅了するように、きっとプロレスも「観客に魅せる」格闘技なんだと思います。
だから、ド派手に攻撃するし、分かりやすく大袈裟に受け身も取るし、観客を盛り上げるために掛け声や手拍子を促したりする。
そして、僕はそんなプロレスに圧倒されました。魅せられました。
その時にはもう「ヤラセかどうか」なんて、どうでもよくなってるんです。
論点はそこじゃない!!!!ってことです。
仮にあれがヤラセだったとしても、勝敗が最初から決まってたとしても、僕は心から拍手をするだろうし、また観に行きたいと思います。事実そう思っちゃってます。
それほど人を惹きつける何かがプロレスにはあるんです。
バチン!!!!!!と肉体と肉体がぶつかり合う音がホールに鳴り響く。選手の雄叫び、躍動する肉体、観客の歓声、声援、怒号、ブーイング。圧倒的没入感。圧倒的一体感。随所で選手の個性が光り、笑わせてくれたり、お決まりの流れが決まると盛り上がったり。でも真剣な一騎打ちもあったり、男の意地とプライドのぶつかり合い、わざと相手の張り手を正面から受けてみたり。
魅せる。って、こういうことなんだ。ってすごい勉強になりました。
●混沌と秩序のバランス
皆さんは、中高生の頃に校則を破ったことはありますか?
校則違反にはいろいろあるけれど、破っていて一番盛り上がるのは、「先生が、まあしょうがないなぁ、と黙認してくれている中でする校則違反」だと僕は思います。
中学生の頃、普段はスマホの使用は禁止だったけど、卒業式の日だけはスマホ利用が黙認されてみんなで写真撮ったり。本当はダメだけど、体育祭みんな頑張ったから、教室でお菓子とか飲み物を開けて打ち上げしたりとか。
先生が黙認できるレベルの「ちょっと違反」くらいが一番盛り上がる。青春ですよね!!
でも一方で、最初からルールを無視しまくると、それはもう楽しいの域を出てしまう。学級崩壊。それは完全なる混沌です。ルールが機能している中で、ちょっと破るからこそ、そこに面白みが出てくるのに、みんなが最初からルールをないものとして暴れ出して、秩序が破綻してしまったら、それはカオスであり、もう見るに堪えないものになる。
僕がプロレスに感じたのは、そんな「秩序と混沌のバランス」が絶妙。ってことなんです。
例えば、試合終了のゴングが鳴ってるのに、選手の闘魂が冷めやらずに、乱闘が続く!!!とか、
1対1で戦わなきゃいけない場面なのに、セコンドがリングに勝手に乱入してきて、2対1で相手選手を攻撃する!!!とか。
予定調和をぶっ壊す演出にこそ、僕たち観客は盛り上がる。闘志が理性を凌駕する瞬間にこそ、僕たち観客は熱狂する。
普段は温和で優しい顔した年長の選手が、卑劣な反則行為を相手チームにされて、激怒して反則返しをする場面とか、めっちゃ盛り上がった。
「いけぇー!!やり返せぇーーー!!!!!」みたいな感じ。
僕も思わず「うおお!!」って声が出た。
とにかく、僕が言いたいのは、「秩序と混沌の絶妙なバランス」の上に、プロレスは成り立ってるんじゃないか?ってことです。
●応援したくなっちゃうストーリー
「知らない男同士の戦いをみて、何が面白いの?」と思ってるそこのあなた!!!!
彼らのストーリーを知ると、彼らを応援したくなるんです。
僕もよく知らないんだけど、いろいろ調べてみて、知ってる限りで話しますね!(訂正があればコメント欄でお願いします)
例えば、DOUKI(どうき)選手。日本人です。
「プロレスラーになりたい」の一心で、18歳で単身メキシコに渡ったDOUKI選手。それからメキシコで10年間、泥水を啜るような下積み時代を過ごしてきたそうです。メキシコのど田舎の訳のわからないところで何回も試合をしてきたとのこと。そんな選手がやっと日本の表舞台に引き上げられて、新日本プロレスのリングで活躍できるようになって、どんどん結果も出していって、勢いがあるそんな中で、「2025.1.4
東京ドーム」という最高の舞台が整った!!!!!
DOUKIの力を日本中に魅せるときが来たんです。
でもね、その試合でDOUKI選手は場外への大ジャンプする大技を仕掛けて、着地に失敗し、肘の骨が出てしまうほどの大怪我をしてしまったんです。試合続行不可能で、相手選手の勝利という結果に終わりました。めっちゃ悔しかったと思う。最高の舞台までのし上がってきたのに、ここで怪我なんて。。マジで悔しいと思う。そんな彼を応援しない理由があるでしょうか?
僕は彼の復帰を心待ちにしちゃってます。これを知ったのは最近なのに、こんなに応援したくなっちゃってる。まさにストーリーの力です。
選手一人一人にストーリーがあって、因縁があって、想いがあって。
そういうのが試合を盛り上げるんですね。
知れば知るほど面白い世界なんです!!
●《非日常》としてのプロレス
皆さんは普段の日常生活で大声で叫ぶことはありますか?
普段の生活の中で誰かの名前を大声で叫んで声援を送ったり、逆に怒号を飛ばしたりすることはありますか?
ほとんどの方はないと思います…。僕もないです。
でもそれが出来るのがプロレス観戦なんです!
みんな観客席から叫んでる!!
叫んでても誰も変な目で見ない!むしろそれが普通みたいな感じ!
僕も最初はすごい戸惑いましたが、だんだん熱が入ってきて、最後の方には自然と声が出てました。
この非日常の空間だからこそ、自然と大声を出せるのかもしれないですね。
これは女風にも通づる部分がありそうです。
女風もプロレスも非日常だからこそ、普段は出せない声が出せる。普段は感じないような感覚、高揚感、興奮。そういうものを感じ取れる。
僕たち社会人は、日々感情を押さえつけられてます。社会が僕たちを縛りつけているようなイメージです。泣いてはいけない、怒ってはいけない、大笑いしてはいけない。だって大人なんだから。って。
でも大人だって感情を出したいときがあるはずです。人間だから。人間らしく感情を思いっきり出せるときがあってもいいはずです。
たまにプロレス観戦したり、たまに女風に遊びに行ったりして、思いっきり感情を出してみるのはどうでしょうか?
きっとスッキリするはずです。
以上、すごく長くなりましたが、僕が初めてプロレス観戦をしてみて感じたこと、面白いと感じた理由の考察でした。
僕はプロレスを面白いと感じました。
純粋に素敵だなと感じました。
あなたがどう感じるかは分からないけれど、ちょっとでも気になってもらえたら嬉しいです。
プロレスファンになりかけてる山田からでした。
山田 えいとの写メ日記
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【考察】ド素人が考える、なぜプロレスは面白いのか山田 えいと