家の前の植え込みにささやかに咲いていた水色の花は、気付けばもう散ってしまっていた。何気に気に入っていたのにな。
花が散れば季節も変わる。いつものコンビニのいつもの店員さんも、最近は見なくなった。もう辞めちゃったのかな。
あの子がずっと口ずさんでいた歌も、いつの間にか変わってしまった。
毎日世界は同じように見えるけれど、全く同じ一日なんて存在しない。たしかに時は移ろってゆくみたい。静かに、でも確実に。
これを儚いと言ってしまえばそれまでだけど、僕自身もまた移ろいゆく存在なのだと気付けたら。
儚さを嘆くのも程々にして、変化を楽しむのもまた一興。
僕自身の変化、僕自身の成長に目を向けられたら、時の移り変わりを良いものとして受け入れられる気がする。
山田 えいとの写メ日記
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時の移り変わり山田 えいと