中学生の頃、大好きだった理科の先生がいた。生物の授業を受け持ってくれていた先生。30代後半くらいのメガネをした溌剌とした男の先生で、背が高くて痩せ型で元気で面白くてイケメン!イケオジ!生徒のみんなからも人気があった。
先生の話はいつも面白かった。
あるとき、先生はいつものように豚を解剖していた。すると携帯電話が鳴った。先生は電話に出ようとしたが、両手が豚でべちゃべちゃだった。そこで先生は考えた。あぁ!豚の肝臓で手を拭こう!とね。肝臓には解毒作用があるらしい、あとなんかサラサラになるらしい。それを知っていた先生は「僕ってやっぱり頭いいな〜」とか得意げになりながら肝臓で手を拭き、電話に出たという。
いやタオル使えよ!!!!
クラス全員総ツッコミ。
先生ご満悦。そういう人だった。
他にも面白いエピソードがある。
先生が教員採用試験に合格した日のことだ。
一生懸命に勉強した成果が実を結び、やっと教師になる夢が叶った日。先生はウキウキだった。だが、ウキウキすぎた。
普段なら素通りする「献血」の看板に、その日は立ち止まってしまった。僕は教師になったんだ!血のひとつやふたつ、くれてやろうじゃないか!と思ったらしい。
先生はウキウキで献血した。そして自分の身体からどんどん吸い出されていく血を見て気絶した。
アホすぎるって、、、
先生が優しいのは分かるけど、、、アホすぎるって、、、
僕たちは先生のことがとても大好きだった。
山田 えいとの写メ日記
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気分が良い日に調子乗って献血したらぶっ倒れた理科の先生の話。山田 えいと