僕はきゅうりが好きだ。食感と、色味と、表面のザラザラ感。味はほとんど無いに等しいので、塩や味噌、マヨネーズなどの調味料が必須だ。特に美味しい調理方法がある。それが浅漬けだ。
きゅうりの浅漬けの美味しさを、僕は誰かに共有したい。あなたがきゅうりを食べることで、僕とあなたで味覚の共有がしたいんだ。共有の瞬間、僕の美味しいはあなたの美味しいになる。なんかそれってエロいよね。いや、そうでもないか。
好きなものを共有できる喜びは大きい。特に、その好きなものがマイナーなものであるほど嬉しさは増す。
知名度は低いけれど、僕がとてもとても好きなパンクロックのバンドを、もしもあなたが聴いていたら、僕はあなたに飛びついて目を輝かせて言うだろう。
「僕たちは・完全に・友達だ」
共有の喜びとは、そういうものです。
山田 えいとの写メ日記
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【徒然】僕の好きなきゅうりを、君は美味しいと言って食べた。山田 えいと