桜で思い出したんですけれど、梶井基次郎の『桜の樹の下には』という超短い小説をご存知でしょうか?
「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という奇怪な冒頭の一文がちょっと有名ですね
この小説は一人称小説で、「俺」が語り手として出てきます。
「俺」は、桜のあまりの美しさに心を乱されています。なぜこれほどまでに美しいのか、、、、、、と。
そして、その美しさの根源に、「残酷さ」や「憂鬱」といったものを見い出そうとします。
安易な言葉でわかりやすく例えるなら、「心の闇」みたいなものを描いている小説だと思っています。
この小説は、非常に短いので読みやすいですし、文体も煌びやかなので、詩を読んでいるような感覚にもなります!
まずは簡単に大正時代の文学を読みたい!という方にはおすすめです!!
山田 えいとの写メ日記
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【読書日誌】梶井基次郎『櫻の樹の下には』山田 えいと