夏といえば、「夜の散歩」ですよね。
夜の散歩は気持ちがいいです。サンダルを履いた足先に涼しい夜風があたって、星の見えない夜空を意味もなく見上げたりして。通りかかった公園のすべり台の上に腰をかけて黄昏たりして、でも蚊が鬱陶しいのですぐに降りてまた歩き出します。
夏の夜風は、僕に未知の世界、って程たいそうなとこではないけれど、都会のコンクリとコンクリの隙間、みたいなところへと誘い込んでくれます。普段は絶対に立ち入らないような、これやってるのかな?みたいなバーに入ってみたりして、そしたら意外と気のいいマスターが迎えてくれて、「若い子が珍しいねえ、ほら座って座って、ちょうど今ピザを焼くところなんだけどあんたも食っていくかい?」みたいな感じで。そんで初めて聞く名前のお酒の味を知って、店を出る頃にはちょっとだけ大人になった気がしてる。
そんなささやかな真夏の夜の大冒険。
山田 えいとの写メ日記
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No.132 夏といえば山田 えいと