みなさまこんばんは
生きること おつかれさまです
岡山満天堂の葉と申します。
桜が咲くより少し早く、桜にそっくりな花が咲く樹木があります。
『アーモンドの木』
南ヨーロッパやアメリカはカリフォルニア州が産地とされていて、日本では山形や鹿児島、埼玉などで栽培されているようですね。残念ながら自分調べでは岡山にアーモンドの木は無いようです。
ところで、僕の好きな絵に『花咲くアーモンドの木の枝』という作品があります。
これはフィンセント・ファン・ゴッホの作品です。
代表作といば、『ひまわり』『夜のカフェテラス』『星月夜』『自画像』などが有名ですが、
いわゆる『ゴッホの絵』のイメージとは少し違った優しさに満ちた作品として僕は非常に気に入っています。
ゴッホにはテオという弟がいてとても仲が良くゴッホへ経済的な援助をし続けたことでゴッホは絵画に専念できたといいます。
その他の親兄弟と確執があったゴッホにテオの存在はどれだけ助けられていたのだろうか、、くぅ
そもそもゴッホは大層な変わり者であったというし、双極性障害や精神障害を患っていたともいわれています。
そしてゴッホが精神疾患の療養でアルル(南仏のマルセイユの西の町)の病院にいる時、
ゴッホのもとへ愛する弟、テオから子どもが生まれるという手紙が届きます。
その手紙には子供の名前はフィンセント(ゴッホと同じ名前)を名付けたいと記されており、自分と同じ名前を子供に付けてくれるなんて!ゴッホ歓喜!歓喜!
そうして、愛する弟夫婦や生まれてくる子どもへの深い愛情からこの『花咲くアーモンドの木の枝』を書きました。
ゴッホが好きだった日本の浮世絵の雰囲気も相まって、ものすごく優しい、愛に満ちた作品なんだと、作品自体も、その背景も、僕がこの絵を好きになる理由としては十分なのでした。
余談ですが、
美術館で絵画や芸術作品を見る時、基本的に見方って自由なものだと思っています。
作品に対してアーティストの意図があったとしても、観る人の感じ方や解釈の仕方、響き方は自由な気がしていて、いろいろな思考をするきっかけとして絵画やアートを捉えることは自分の感性を豊かにするだけではなく、視野を広く考えられるようになると思うのです。もちろん何も考えずにただその作品に没入することだって、自分で勝手にストーリーを作っちゃったり、楽しみ方は人それぞれだと思うから芸術は楽しいんだろうなって思ってます。
視野の広さは、心の余白や優しさ、ゆとり、自分を守ることや他人を許すこと、様々なことに役立ちます。
そして、それをどうかたくさんの人が胸の片隅に置くことで少しでも優しい世界になればいいなって思います。
おしまい
葉の写メ日記
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アーモンドの木葉