コロナ大流行で売上半減の経営兼セラピの優しい呼びかけ「ぜひ来てとは言えないけど、いつでもお待ちしています」

コロナ大流行で売上半減の経営兼セラピの優しい呼びかけ「ぜひ来てとは言えないけど、いつでもお待ちしています」

新型コロナウイルスによる全世界の死者数は3万人を超え、日本国内、特に首都圏内における感染経路不明な感染者が刻一刻と増えています。まさに、いつ何時、首都圏封鎖のカウントダウンが始まるかどうかという今、当然ながら女性向け風俗業界も大きな影響を受けています。

一体どんな状況なのか、キスや女性器への粘膜接触を行わない安心、安全の性感開発専門店「リフレッシュサロンAnge」のオーナー兼セラピストの雫さんに聞きました。

――コロナ騒動による影響はどのあたりから感じましたでしょうか。 

雫 2月は正直、そこまで影響を感じませんでした。だいたい例年を見ても1月はお客様からのご依頼が落ち着くのです。そんななか、徐々にコロナ騒動が広まってきて、2月の依頼件数は1、2割減くらいでした。それが3月に入ると途端に様子が急変しまして。

 

――どのように急変したのでしょうか。

 ご依頼件数がほぼ半分に減りました。というのも、僕のお客様は30、40代の主婦の方が多いのです。3月頭に学校が休校になり、そして休校期間が延期となってお子さんが家にいるという状況から、僕のところにもキャンセルのご連絡がかなりの頻度でいただくようになりました。そうこうするうちに主婦の方からのご依頼が全キャンセルになりました。

 

――依頼件数でいうとどんな変化なのですか。

雫 ふだんは週5、6日稼働で1日1件から2件は動いているところを、現在は週1日1件入るかどうかという状況になっていますね。

 

――そんなに減っているのですね! それでもご依頼してくれるお客様はなんと仰っていましたか。

雫 “ちょっと怖かったけど、雫くんも大変だろうなって思って勇気を出して依頼したよ”って仰っていただきました。

 

――それはありがたいですね。では、コロナ対策はどのようなことを?

雫 上記のお客様がわりと3月頭頃にご依頼をいただいた方だったので、こんな僕のことを気遣ってきて下さる方もいるのだから、僕にできることはなんでもしようといろんな対策を練りました。

 

――例えばどんな対策でしょうか。

雫 まず不測の事態も起こり得る昨今ですので、当日キャンセル料金の設定を解除し“当日キャンセルは無料”にしました。そして部屋に入室後、除菌スプレーを振りかけ、ドアノブなど手を触れる箇所を除菌シートで拭き取っています。そしてご希望の方には室内に置くデュフューザーで使用する精油を除菌効果の高いレモンとティーツリーとラベンダーをブレンドしたものにしたり、マスクをしながら施術を行っています。

 

――では雫さんご自身の体調管理はどのような対策を行っているのですか。

雫 毎朝、検温しているのはもちろんですが、睡眠時間を6時間は取るようにし、食事も3食しっかりと自炊をしたりごく稀に外食したりもして食べて、外出時にはマスク着用はもちろん、かなり小まめな手洗いとうがいを行っていますね。そして3月に入ってからはすでに個人的に不要不急の外出を控える動きをとり、仕事で出る時以外はほぼ家で作業をしたり勉強をしていますね。

 

料理が得意な雫さん。取材当日の自炊ディナーの写メも送っていただきました。お献立は、菜の花としらすとエビのパスタ、そして牛カツと牡蠣のオイル漬け、ベビーコーンだそうです。美味しそ〜〜! 春の彩りを見ると、なんだかふっと心が安らぎますね。

――どんな勉強をしているのですか?

雫 施術の勉強はもちろんのこと、女性向け風俗とは無関係な資格取得をしようと思っていて、その資格試験のための勉強ですね。

 

――もしかして何か新しいお仕事を始めるのですか?

雫 そうです。そのための資格取得です。でもだからと言って女性向け風俗をやめるつもりでもありません。

 

――でも、3月に突入しお客様が半減し、このままの状況が続けば困りますよね?

雫 そうですね。私はこの仕事を始めて5年ですが、2年目からは完全に女性向け風俗を本業に切り替えましたので、収入源はもちろんこちらのみです。このままの状況が続くと、おそらく4月になるとお客様は9割減くらいになるかな、とも予想しています。状況は悪くなる一方ですね。

 

――そうなんですか? 大変じゃないですか!

雫 現状、あと半年はこのままの状況が続いてもなんとかやっていける貯蓄はあるので、それを切り崩しつつ耐え抜くしかないですが、この半年の間の状況を見ながら今後の生き方や働き方を見直す時なのだと思っています。

 

――女性向け風俗業界はここ4、5年で爆発的に店舗数が増え認知度が高まり、ユーザー数も増えたと思います。その盛り上がりの最中でこのような状況になったことについて、どう思われますか。

雫 単純に悔しい思いでいっぱいです。それも、誰にもどこにもぶつけられない悔しさです。せっかく業界が盛り上がってきて、今後ますます発展していくジャンルのサービス業だと誠心誠意を込めて日々頑張っていたのに、こんな自分の頑張り次第ではどうにもならない状況に陥ってしまったことが、なんとも言えない気持ちです。

 

――今の状況を率直に言うといかがでしょうか。

雫 今まさに人生史上最高のピンチとも言えますね。生涯、この仕事一本で頑張ろうと思ってきたけど、そうもいかなくなってしまうのか、どうなのかと。とにかくなんとか乗り越えたいですね。みんなができる限りのことをしてこの困難を乗り越えるしかないと。

 

――ピンチの中とはいえ、どのようなことでストレス発散やリラックスをしているのですか。

雫   男友達と遊んで、はしゃぐことで日々の暮らしをふっと忘れることです。それも釣りやゴルフのような密室に篭らず外での遊びを心がけています。もちろん遊びの時もマスクは着用しています。写真の魚は海の公園で釣れたカレイ、大きいでしょう?

――ユーザーの皆様に何か一言お願いします。

雫 こんな状況下では“ぜひ、利用して下さい”とは言えません。できる限りの対策をしお客様への最大限のサービスを提供しようと万全を期していますが、コロナが終息に向かわないことにはお客様一人一人が抱える世界情勢や自分の身の回りの不安まで拭い去ることはできず、お客様も心から僕のサービスをお楽しみいただくことができないかもしれないと想像するからです。

ただでさえ初心者にとってハードルの高い女性向け風俗業界に、“コロナ騒動の中、心からリラックスなんてできない”とか“興味はあるけど利用する気になれない”というもう一つのハードルが加わっちゃった感じですから。

 

――そうですよね、ただでさえ高いハードルが、今のこの状況下で爆上がりした感はあります。

雫 はい。とはいえ、そんな不安な世の中だからこそ、癒されたい、少しでも気分転換したい、という女性も少なからずいらっしゃるとは思います。そんな女性には「いつでもお越し下さい、お待ちしています」と言いたいですね。

 

――そう言ってもらえると、初心者はもちろんリピさんも勇気づけられる気がします。

雫 勇気づいた、なんてお客様に言ってもらえたら、それこそ本望ですね。僕もお客様のご要望に応えるべくパフォーマンスができるように、日々慎重に生活し最大限の健康管理を心がけていますから。

クチコミ情報を見ても、とにかく“優しい”と好評の雫さん。インタビュー中も“人生最大のピンチが訪れている”と仰りながらも穏やかな口調で話してくれて、ユーザーさん達に愛されるセラピストさんなのだと実感しました。

刻一刻と変わる状況下において、私たちができることは、とにかく落ち着いてよく考えて行動することのみ。そんな暮らしの中で、ちょっとでも癒しや安らぎを感じたくなったら…ぜひ性感開発専門店「リフレッシュサロンAnge」へ。

 

■性感開発専門店「リフレッシュサロンAnge」
【ジャンル】性感マッサージ
【エリア】東京
【営業時間】10:00〜23:00(電車移動のため、終電までの営業となります)
【定休日】不定期
【TEL】080-9663-6383

 

この記事を書いたライター

momo1977

河合桃子

フリーライター歴20年、主に男性週刊誌を主戦場に“女性の性”を追いかけてきました。とはいえフリーなのでファッションやグルメ、広く関わりつつすぐやる課をモットーにしております。働くシングルマザー“マン”として同じシングル女性も元気にしたーい*\(^-^)/* 今まさにキテる女性向けを盛り上げたいです

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