ゲイバーのママ、まぁがりんの処方箋「女性向け風俗は心の風邪予防のワクチンよ」

ゲイバーのママ、まぁがりんの処方箋「女性向け風俗は心の風邪予防のワクチンよ」

新宿2丁目のゲイバーのママ歴は今年で25年目! 現在は『あっぱれ!』のママをしながらメディアにも数多く出演、さらにはバレーボール名門校のコーチという一面もあるスーパーなママに“女性向け風俗についてどぉ〜思う?”みたいなことをイロイロと聞いちゃいました。


――ゲイバーのママをしていると恋のお悩み相談を受けることもありそうですが、女性向け風俗って聞いたことありますか?
まぁがりん もう、恋のお悩みは日常茶飯事よ。女性向け風俗のことはもちろん聞いてる。旦那とはもう無理だけどトキめいたりしたいし、男と触れ合いたいって30、40代の子たちが多いかしらね。


――その方達は実際に女性向けを利用したという感じでしょうか。
まぁがりん いや、まだみたい。その女性達は一見すると、家庭も金もある満たされた女なのよ。でも、男にトキめいたり触れ合いだけがないわけ。だったら迷わず女性向け風俗でも利用したらいいじゃないと思うのだけど“女なのに風俗を使うなんて恥ずかしい”とか“利用したことがバレたら嫌だわ”とかの抵抗感があるみたい。


――はい、抵抗感は人それぞれですがあるんですよね。まず“女なのに風俗を使うなんて恥ずかしい”抵抗感て、どうしたらなくなると思いますか?
まぁがりん 私からしてみたら、その抵抗感はかなり無意味だけど、そういった自身に根付いた価値観はそうそう変えられるものではないと思うの。これはもう、同じ思いで悶々としている者同士で話すのが一番よ。


――どんな話をすればいいですか?
まぁがりん “こんな店があるらしいんだけど”に始まり、それこそkaikanのサイトでも見ながら“この子イケるわ”とか“これはナイわー”とか、そんな話でいいじゃない。
 そうすることで“女性向け風俗を利用したいと思っているのは自分だけじゃない”って思えて“女なのに利用するのは変じゃない?”って凝り固まった考えが“女だって利用したいと思って当然!”って考えに変わると思うの。それと同時に“トキメいたり触れ合いたい”という願望を肯定的に捉えられるようになるんじゃないかしら。

――ママ自身、女性向け風俗ってどう思いますか。
まぁがりん 女性向け業界も、やっと私達の業界に追いついてきたわねって感じよ。ゲイ向けの性感マッサージ店なんて私が20代くらいからあったはず。どんな女性も興味があるなら経験してみたらいいじゃないって思うわ。抵抗感なんて1㎜も感じなくていいと思うけど。


――ママもゲイ向け性感マッサージは利用したことはありますか?
まぁがりん 当然ありますよ。一時期なんてハマりすぎて週一ペースで自宅に呼んでいたわ。ゲイ向けの場合は“リフレッシュつき”というサービスがあったわね。


――リフレッシュとは?
まぁがりん 発射=射精のことです。お店によってはマッサージの後に手コキによる発射が含まれてたりするの。それでいて、ボーイさんと追加料金だったりの交渉次第でフェラ後や挿入後に発射とかはお店によって様々あったりするのよ。


――なるほど。リフレッシュっていう表現は直接的すぎずいいですね!
まぁがりん でしょ。いくらHPを見てボーイを呼ぶことは自分だけの秘密だったとしても、手コキだの発射だのって言葉だったりすると気が引けちゃうじゃない。そりゃ〜、私達は性欲に正直ですよ? でもその私達の業界にだって、そういう配慮はあるわけ。なのでまあ、女性向け風俗という呼び名も、もう少しポップな名前になると、より敷居は低くなりそうよね。まあ、わかりにくくなっちゃうのも伝わらないから、難しいけど。


――ですよね〜。あと、女性はご自身の性欲に前向きになれないというか、男性ほど性的欲求に忠実になれないってところがあって…
まぁがりん 性欲に性差なんてないわよ! 性欲が強いか弱いかは男女差よりも個人差よ。


――ママご自身はやはり性欲には最初から忠実だったのですか?
まぁがりん そんなことないわよー。私も23歳まではハッテン場(=ゲイの皆さんが集うサウナ。汗をかくだけでなく合意のもと合体も可能な場)に行って感情もなしにヤっちゃう人達を軽蔑してた。でも仲のいいゲイ友達ふたりに無理やり連れて行かれて経験してみたら“なーんだ、こんなもんか♪”って、考えがコロッと変わったの。


――どんなふうに考えが変わったのですか。
まぁがりん 感情がなくてもセックスはフツーにできるし、フツーに気持ちが良いって感じられるんだぁって。そこからはもう雪山を滑り降りるかのように、ハッテン場に行きまくり、彼氏がいたって別の人と致しちゃったり、枕営業みたいなこともしちゃったりして(笑)! 今では年間150人ものご新規男性とハッテン的出会いをしてまぐわっていますね。


――そのように考えが変わって、どうですか?
まぁがりん 心が軽くなったかな。たとえ彼氏やパートナーや夫がいたとしても、その一人だけに心も体も全部満たしてもらおうと思うから、モヤモヤしてしまうんじゃない? 性欲くらいはもっと本能的に、好みのタイプだからとか目についたからとか、気に入ったからだとか、って気持ちで満たしたって良いと思うけど。


――令和2年ももう2月になりましたけど、姫始めは済ませましたか?
まぁがりん もちろんじゃなーい。もう6人ほどと致しました。今日なんて天気が悪いからお店はヒマなはずなので、早々に閉めてサウナでも行っちゃおうかしらって感じよ。セックスは“なにかさみしぃ〜”って、心が風邪をひかないためのワクチンですから。

――セックスは心が風邪をひかないためのワクチンですか?
まぁがりん そうよ。寂しいだとか、なにか人肌が恋しいとかって感じる思いの根源は“誰かに抱かれたい”という思いなのよ。でも、それが叶わないからモヤモヤという心の風邪をひくの。その風邪を治すのは別のワクチン(=セックス)ですよ。


――じゃあ、女性向け風俗を利用したいけど、なんとなく抵抗感があってできないという女性に、メッセージをお願いします。
まぁがりん 女性向け風俗を利用したい女性は、男性にトキメキたいだとか、なんとなく恋愛ごっこがしたいだとか、しばらく男と触れ合ってないから触れ合いたいという風邪をひいている状態なの。女性向け風俗は、そういう風邪をひいてる女性へのワクチンよ。うまく使ったらいいじゃない!

どこまでも前向き乙女な、まぁがりんママ。笑顔がステキでお肌もツヤツヤなのは恋に性欲に、楽しく生きることに貪欲だからこそ! 今夜も『あっぱれ!』で貴女のお越しをお待ちしておりま〜す!

●まぁがりんの店「あっぱれ!」
営業時間/午後8時〜翌午前5時(日曜定休)
住所/新宿区新宿2-10-2、江花ビル2階
電話番号/03-5269-1503

まぁがりんの気まぐれ日記【https://ameblo.jp/appare-bar/

お店は、桃のマークのロゴが目印ですよ〜!あっぱれ!

この記事を書いたライター

momo1977

河合桃子

フリーライター歴20年、主に男性週刊誌を主戦場に“女性の性”を追いかけてきました。とはいえフリーなのでファッションやグルメ、広く関わりつつすぐやる課をモットーにしております。働くシングルマザー“マン”として同じシングル女性も元気にしたーい*\(^-^)/* 今まさにキテる女性向けを盛り上げたいです

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