髙木希奈先生(精神科医)に聞きました!女性用風俗を心身ともに楽しむための心構え

髙木希奈先生(精神科医)に聞きました!女性用風俗を心身ともに楽しむための心構え

『精神科女医が本気で考えた 心と体を満足させるセックス』(徳間書店)や『間取りの恋愛心理学』(三五館)など興味深いテーマの著書も持つ現役精神科医の髙木希奈先生。女性向け風俗は精神科医から見て、どのように楽しむのが良いか、ご意見を伺いました。

 

――女性向け風俗についてどう思われますか?
髙木希奈(以下、髙木) 実は今回の取材のご依頼でそのようなサービスの存在を初めて知りました。以前、知人の独身男性から「“添い寝屋”というバイトがあるんだけど、興味があるからやってみようかな」みたいな話を聞いたことがあって、えーっ、そんなバイトがあるんだ⁉︎って驚いたくらいで。

 

――それはマツコ・デラックスさんの深夜番組『夜の巷を徘徊する』(テレ朝系)で添い寝屋サービスが紹介され、話題になったからかもですね。
髙木 そうかもしれませんね。でも、添い寝にしろ女性向けにしろ、個人的な疑問としては、どんな年代のどんな属性の女性がどんな目的で利用しているのかな?とは思います。

 

――年代は20代から60代まで様々で、女性の属性的には水商売や風俗業界の方もいれば、独身OLさんや主婦の方まで様々ですよ。皆さんいろんな目的でご利用だと思います。
髙木 私個人の考えでいえば、好きな男性やお付き合いしている男性以外と添い寝をしたいとか、女性向け風俗を利用したいという気持ちには一切ならないんですよね。好きになった男性だからこそ、添い寝をしたり裸を見せ合う関係になるわけで、そうでない男性とはしたいと思わないからです。
 まあこれは個人の感覚や考え方の違いがあるのでしょうけど。仮に、そこまでの恋愛感情がなくても、ちょっとイイな♪と思っている男性とそんな流れになってしまい体を重ね合うような関係になったとしたら、どうしても気持ちが持っていかれてしまいますしね。

 

――気持ちが持っていかれる、とは。
髙木 体を重ねたことで、相手をより意識して好きになってしまうというか。でも相手がそこまで自分のことを恋愛対象として見ていなくて、ただのワンナイトの楽しみ的な目的だったりした場合、その温度差に苦しんだりね。

 

――先生でもそんなお気持ちになってしまうこともあったんですね! 誰でも恋愛にハマってしまうことはあるんだっていう、なんとなく心強くなるお言葉です!
髙木 まあ、かつてそんなこともありましたよね(笑)。女性向け利用者が心から満足しているのであればいいと思うんですけど、次第にハマりすぎてしまい、借金してまでとか、破産寸前になったとか、風俗に入れ込み過ぎてかえってモヤモヤしてしまうとか傷ついてしまうことのないように、とは思います。

 

――ではなぜ、女性はモヤモヤしたり傷ついたりしてしまう可能性もあるのでしょうか?
髙木 もちろん、うまく自分の感情をコントロールして、楽しく利用されている方もいると思います。でも、女性はどうしても裸を見せ合い肌を重ね合うまでに至る行為と、恋愛感情とが切り離せない方が多いと思うんです。
 体だけで満足するなら良いのですが、恋愛感情も加わってしまうと、その相手が自分以外の多くの女性も相手にしているということに、少なからず嫉妬心を抱いてしまったり、モヤモヤしたり勝手に傷ついたりしてしまうのではないかと思うのです。もちろん、すべての女性がそうではないと思いますが。

 

――ではどうしたらモヤモヤしたり傷つかないで楽しく利用できますか?
髙木 やはり、どんな目的で利用しているかにもよると思います。

 

――どんな目的で。
髙木 夫婦のレスが不満で女性向けを利用しているとか、パートナーとのセックスに不満があるから利用しているとか、そういった不満からくる利用であった場合、あくまで女性向けは駆け込み寺的な存在であったり、特効薬的な存在であって、毎日摂取するサプリメントではないなと自覚することですね。

 

――では自身が抱える不満に対して、女性向け風俗はどんな存在であると自覚したほうがいいのでしょうか?
髙木 やはり、自分が抱えるその不満とまずは向き合うことですよね。どういったことで不満を感じているのか、自分はどうしたいのか? 自分自身が置かれた現状を改善するように努力する必要があります。パートナー同士の不満ならその関係性を顧みるとか、新しいパートナーだとか、パートナー同士の関係性を新たに作ってみるとか。その努力をしたり、改善するためのキッカケとして、女性向けを上手く利用できたらいいのではないかと思います。

 

――女性向けを上手く利用することが大事なのですね。
髙木 そう思います。利用することで、自己肯定感が高まったり、女性として輝けるようになったとか、自信がつくなどのプラスの作用だけがあることが望ましいですよね。なので、例えばずーっと同じお店の同じ方に定着するよりも、いろんなお店を試したり、体験するのがいいのではないかと思います。

 

――楽しむこと、ですね!
髙木 はい。まず心身ともに健康じゃないと異性と触れ合いたいなんて思えないんですよ。なので、まずは“ときめきたい”や“触れ合いたい”や“女として見られたい”などと思えることが健康な状態であるし、そういう気持ちにどんどん前向きになっていいのではないかと思います。

 

髙木希奈
Twitter【https://twitter.com/psycho_joy_kina
ブログ https://ameblo.jp/ishi-kekkonn

精神保健指定医、精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。美女医による医師監修&コンテンツマーケティング「Bijoy」https://bijoy.jp/を運営する(株)メディアド代表。一般社団法人 予防医療研究協会の理事等を務める。

この記事を書いたライター

momo1977

河合桃子

フリーライター歴20年、主に男性週刊誌を主戦場に“女性の性”を追いかけてきました。とはいえフリーなのでファッションやグルメ、広く関わりつつすぐやる課をモットーにしております。働くシングルマザー“マン”として同じシングル女性も元気にしたーい*\(^-^)/* 今まさにキテる女性向けを盛り上げたいです

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