世界初のヴァギナ・ミュージアム(ロンドン)が誕生!タブーでもなんでもない!その気になる全貌は?

世界初のヴァギナ・ミュージアム(ロンドン)が誕生!タブーでもなんでもない!その気になる全貌は?

幼い頃から母親などに「そこはバッチいから触っちゃダメだよ」とか言われ、なんとなくバッチいものだと擦り込まれ、そこをちゃんと見たこともなければ、その形状さえよくわかってない女性は意外と多いのではないでしょうか。ズバリ、ヴァギナ、オ●ンコのことです!


もっとヴァギナのことを知ろうよ! そして自分の体を愛そうよ! 
そんな動機で設立されたのが、昨年11月にイギリスはロンドンにオープンした世界初のヴァギナ・ミュージアム(英語読みだとヴァジャイナ・ミュージアム)です。

ミュージアムを作ったにはイギリス・バーミンガム大学の化学科を卒業後、科学者としてテレビやラジオのプレゼンテーターとして活躍、ミュージアムのディレクターでもあるフローレンス・シェクター氏。

フローレンス氏は設立経緯についてこう語る。

「2017年にはアイスランドにペニス博物館ができましたが、ヴァジャイナ博物館は世界中のどこにもない。これはとっても不公平なこと! ヴァジャイナは多様性があり、その形状はもちろん構造を知らない女性自身は多い。決して恥ずかしいと思う必要のないものであるということや、その話をしても良いのだということ、それが話せる場を作りたいという思いから作りました」

 

実際にこの博物館を訪れた、ロンドン在住歴もある翻訳家、Motockney Nuquee氏は言う。

「ヴァジャイナ・ミュージアムが位置するカムデン・マーケットは若者たちのサブカルの街であり、東京で言うところの下北沢と高円寺とアメ横が混ざったような雰囲気ですね。私が訪れたのは昨年11月でプレオープン前でしたが、性別年齢はもちろん国籍も関係なく入場無料のため、ファミリー層から女性同士、カップルなども見学を楽しんでいました」

 

このミュージアムの展示内容はどのようなものなのかというと、半年ごとに展示内容が変わることが特徴的で、去年のオープンから現在の展示会のテーマは「マフ・バスターズ:膣についての俗説、そしてそれとどう戦うか」です。

まずは膣の正式名称を知ろうということで、各名称を記したパネルがあり、小陰唇や大陰唇、膣口に尿道などの位置がわかりやすく図解されています。

そして「膣は汚れていて臭うか?」などの問いに「膣そのものは優れた自浄作用を備えており、常に酸性状態になっていて他の細菌が感染したり繁殖しにくい仕組みになっている」などとわかりやすく解説。

さらには「世に存在する膣洗浄のための洗浄グッズや匂い消しなどの商品は部分的に成長している女性の衛生産業のためである」と指摘し「2018年、ロイター通信は世界の女性用衛生市場の純資産が24,350,200,000ドルであると報告、これ以降も成長し続けるだろう」などと鋭いツッコミも入れているのです。

また「陰毛は汚れており非衛生的か」という問いには、昨今の世の中的な主流の考えである「ない方が衛生的である」という傾向に物申すかのように「陰毛の有る無しにおいてはあなたの選択次第であるが、多少は持っているほうが衛生的ではある」と触れています。

このように、女性なら誰もが一度は抱える素朴な疑問の何かしらの答えがわかる博物館となっているのです。

また、イベントスペースも設けられており、今後はヴァギナに関連した演劇やコンサート、コメディーショーなどの公演も随時行われるとか。
そしてミュージアムのロゴ入りノベリティなども発売されています。

でも、いくら興味深いとはいえヴァギナ博物館について、世の中はどう注目されているのでしょう?

Motockney Nuquee氏によれば、

「去年11月の公式オープン時にはBBCを筆頭に大手各紙はもちろん『TIME』誌や『N.Y.Times』や『Forbes』といった国外メディアなど約20社が報じるなど、その注目度はかなり高いです。ヴァジャイナ・ミュージアムの設立者のフローレンスが掲げた“Vaginas are Normal”、つまり、マ●コってフツーのことだから! ってことをどのメディアも世界初の博物館ができたという画期的な事実を批判もなにもなく取り上げていた印象ですね。

と言っても、肝心の我が国の大手メディアでは一切取り沙汰されていないっていう状況こそがVaginas are stil not NormalもしくはVaginas are Abnormalといった東洋の現状を如実に表しているかもしれませんね」

設立者のフローレンス氏の今後の展望は「このミュージアムは私たちにとっての手始めに購入した家のようなもの。最終的な目標は恒久的な博物館を作ることで、自分が死んだ後にも永久に残るようなものを作りたいと考えています」のことでした。

ロンドンのカムデン地区を訪れることは目的でもない限りそうないことかもしれません。
でも、自分のアソコを見ることは今すぐにでもできること! さあ、手鏡を持って、まずはご自分のヴァジャイナと向き合ってみませーんか?

●vagina museum
https://www.vaginamuseum.co.uk/

●vagina museum(インスタグラム)
https://www.instagram.com/vagina_museum/

●florence schechter
https://www.instagram.com/florschech/

この記事を書いたライター

momo1977

河合桃子

フリーライター歴20年、主に男性週刊誌を主戦場に“女性の性”を追いかけてきました。とはいえフリーなのでファッションやグルメ、広く関わりつつすぐやる課をモットーにしております。働くシングルマザー“マン”として同じシングル女性も元気にしたーい*\(^-^)/* 今まさにキテる女性向けを盛り上げたいです

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