セラピと風俗嬢の“風俗で働く人たち座談会”! 意外なセラピの悩みが続々と浮上

セラピと風俗嬢の“風俗で働く人たち座談会”! 意外なセラピの悩みが続々と浮上

目次

1. まずは自己紹介
2. 新人セラピの葛藤「お客様はどうしたらゲットできるのか?」
3. 女性の匂わせメールへの対応、どうしたら??
4. 大事なお客様とうまく付き合っていくためのストーリー展開
5. セラピも風俗嬢も人間ですもの、楽しみながら仕事をする環境づくり

※この座談会は3月某日に行われています。

同じ風俗で働く者同士が集まったら、お互いに何か気づきがあるかもしれない。ということで企画いたしました、セラピストと風俗嬢による座談会。

「萬天堂 本店」所属で180㎝の長身と和やかな雰囲気が魅力の城咲さん(27歳)と、甘めでセクシーな表情が魅力の恋也さん(27歳)、そしてデリヘルを中心に活動する、人情派風俗嬢のまりなさんと、手コキ研究会を発足するデリヘル嬢、今賀はるさんが集合。

女性向け風俗と男性向け風俗の違いや、それぞれどんなところが大変かなど、語り合いました。するといろいろ、セラピ特有の悩みが出てきたのです…。

 

まずは自己紹介

 

城咲 はじめまして、城咲です。ごくごくふつうに進学や就職をする中で「一度は女性と関わる仕事がしたい」という思いがありました。それで本業的な仕事もしつつ副業的にやりたいと考えた結果、セラピになりました。今年で2年目ですね。

恋也 恋也です、よろしくお願いします。セラピ歴は4ヶ月ほどです。学生の頃からコンビニ、レストランにホテルと接客業を経験し、お客様を喜ばせることに生き甲斐を感じてきました。女性向けは接客サービスの頂点だと思ったのと、自分自身が変態なので、仮にお客様で変わった性癖を満たしたい方がいたら、そのお望みが叶えられるかなと思って始めました。

今賀はる(以下、はる) どう変態か聞きたい(笑)。私は就活で東京までの交通費と宿泊費を稼ぐためにキャバで働いたんですが、次第に風俗にも興味を持って。まずはSMクラブで働き、一度は食品系の会社に就職したものの風俗の居心地が良くて続けてて。今は風俗一本でデリを中心に活動して8年目ですね。

まりな 私もはるさんと同じで風俗出戻りの4年目です。大学時代に男性と遊びまくってヤリマン的な生活をしてたんです。そしたら友達に「それもう仕事にしたら?」って言われて大学4年の時に風俗を始めて。その後、就職もしたものの、やっぱり楽しかった風俗に戻ってきたんですよ。

 

新人セラピの葛藤「お客様はどうしたらゲットできるのか?」


まりな
 恋也さんはまだ入店4ヶ月で新人さんですね。ってことはお店からお客さんを紹介してもらう感じなのでしょうか?

恋也 それはないです。なので新人セラピが入店してまず悩むのは、お客様にどう売り込むかなんです。結局は写メ日記やTwitter投稿、あるいはDMでお声がけするしかなくて。

城咲 うちのお店は、というか女性向け風俗全体に言えることだと思いますが、お店から「この男性、オススメです」みたいにお客様にセラピを勧める風習はないですからね。お客様からのお問い合わせの際に聞かれたらご提案はあるかもしれないですけど。

はる なるほど。男性向け風俗では遊郭の時代から“水揚げ”って新人の遊女を店側がお客に勧める風習があったくらいだし、お客に新人を積極的に売り込むのは当然ですからね。

まりな ですよね。新人割引をつけて指名が入るようにしてくれたり、お店は女の子に「ここでなら稼げる」って思ってもらうよう頑張りますから。新人にはお茶引き(お客がとれないこと)はさせないようにするのが当たり前。そこは男性向けと女性向けの大きな違いですね。

城咲 そうですね。女性客はわりと利用前に入念にお店やセラピのことを調べて熟考して一大決心するかのようにご利用なさいますから、男性のように酔った勢いでフラーっと風俗で遊ぶ感覚は、あまりないかもしれません。

恋也 僕の元にオファーの来るお客さんって、20代から50代くらいまでと幅広いのですけど、中間層の30、40代の女性がいなくて。その年代の女性にアピールするにはどうしたらいいのかっていうのが課題ですね。

まりな なるほど。差し支えない程度に本業のお仕事のことを写メ日記に書いてみてセラピ以外にも仕事を頑張るプライベート感を出すとか。

はる 「電車で30、40代くらいの素敵な女性を見かけた」とか、その年代の女性も好きなんだというアピールをするとか。

まりな 今日の格好みたいにスーツでビシっていうのもいいけど、ちょっとカジュアルな服装とか私服も見せてみるとか。

はる まあストレートに「少し年上の女性に惹かれる」ってストレートに日記に書くとかね。その年代の女性が「ご依頼してもいいのかな?」って安心できるような書き込み大事ですよね。大抵の女性は自分が年上だった場合、年下の男性には引け目があるというか、自分が年上であることに負い目があるはずだから。

恋也 なるほどですね。参考にさせていただきます!

 

女性の匂わせメールへの対応、どうしたら??

まりな あと、女性向けの場合はご予約とかはどういう感じなんですか?

恋也 初回のお客様以降はほとんどが電話番号をお伝えしてショートメールでやり取りし、お店に予約を知らせて入るのがほとんどですね。

はる そうなんですね。私達はお店の決まりで教えちゃダメってところもあるけど、そうじゃない場合は信頼関係のある方だけにはお教えしてやり取りはしますね。

まりな ですね。直接やり取りして予約が入った方が、嬢からするとシフトを組む前に予約を決められるから安心かなっていうのはありますし。

城咲 ですよね。僕らもほとんどが本業やりながらの副業的にこの仕事をしているから、お客様とのやり取りでご予約に繋がることはありがたいです。ただそのやり取りが、どこまですべきかは毎回悩ましいですね。

はる あー、わりとプライベートにまで入り込んじゃう感じですね。予約する気がないのにメールしてくるとか?

城咲 そうですね。メールのやり取りだけでご満足いただいちゃっても困ってしまうし、かといって積極的に「予約してして」とも言えないですし。

恋也 そうですね。メールをいただいてから、お返しするタイミングも、たまにふと考えることもありますが、僕は基本はいただいたものはわりとすぐに返してマメにしますね。これはご予約いただけるかな、いただけないかな、みたいなのはあまり考えず。

まりな うん、わかる、女性のその匂わせる感じ。メールのやり取りで来てくれるかどうかハッキリしない、みたいな。

はる はいはい。ただ暇だとかなんとなくだとかで連絡をしてってパターンもありそうだし、女性のお客様は確かにその線引きは難しいかもしれない。

恋也 メールのやり取りの得意不得意って男女ともにありますよね。僕はどっちかというと得意というか好きな方なので、全くもって気にならないんですけどね。むしろ、もっとどんどんきてほしい!って思うくらいで。

城咲 そうですね。僕もそんな商売商売したいわけじゃないけど、たまに悩むって感じで。

まりな まあでも「ご予約いただけたらありがたいから、お待ちしてるね」と、頃合いのいいところで切り上げるような返しも必要だと!

はる はい。日常会話をするご愛嬌も大事だけど、あくまでそれはご予約の前段か、それとも次回予約のための燃料的なものか、目的意識を持ってやり取りするといいかも。 

 

大事なお客様とうまく付き合っていくためのストーリー展開


城咲
 僕はセラピとして働き始めて2年になりますけど、未だお客様との距離感やその測り方がわからない時がある。僕は来て下さるお客様のご要望は100%、お応えしたいけど、僕とのその時間が生き甲斐みたいなことになると、どうしようって思ってしまう。

まりな 依存みたいな感じで? 私は風俗エンゲル係数がその方の年収に対して高くなりすぎると、少し怖くなりますね。つまり生活の何かを削ってまでして来て下さろうとしたりとか。風俗はあくまで遊びだから、その範疇を超えない感覚が大事で。

恋也 そうですね。ご予約をいただくたびに、プレゼントをご用意いただくとかは、とても嬉しいですが「ご無理してないだろうか」とは気になりますね。

城咲 例えば主婦の方が月一度の楽しみとして倹約して来て下さるのってすごく良いと思うけど、僕に会う回数を増やすために何か無理や我慢して、ってなると、心配になります。この方は無理してないだろうかと感じたお客様への距離感って、どう測ったら良いと思いますか?

まりな うーん。無理してまで来てくださるお客様の理由は、だいたい「会いたいから」ですよね。その思いの根源は好意ですよね。好意はもちろん抱いて下さって良いですが、恋愛的な好意となると話は別。なので私はこういう目的があってここで働いているんだというストーリーをお客様に伝えることが大事だと思う!

城咲 ストーリー、ですか?

まりな はい。「私にはこういう目的があってここで働いている」と。「いずれ結婚もするし、結婚式には呼ぶから来てね!」って、そこまで言っちゃう。

城咲 そこまで。僕はたまにお客様から「貴方もいずれ結婚するんだろうし」とか言われると、ドキッとしてしまうんです。「このお客様は僕との関係をどう思っているのだろう」とか「その相手が僕と考えてたりするのか?」とか考えてしまって。

まりな それは勝手に重たく考えすぎ(笑)! 「そうですね。だから今、この時間を楽しみましょうね」でいいじゃないですかあ。

城咲 なるほど! なんというか例えお客様とはいえ長らくのお付き合いになると、これも男の使命感的なものなのか、最終的に男として責任をとれみたいなことになるのではないかとか、一抹の不安を感じてしまうんですよ。

まりな なんだろ? お初のお客様はともかくリピート様との関係性をサッパリさせるか粘着っぽくさせちゃうかはサービス提供側次第な気がします。

はる お互い裸を重ねるわけだから、私達はともかくも、お客様の方がその距離感を見失いがちなのは当然だと思うんですよ。なので、他のお客様が入ることに嫉妬し始めたりすると、ちょっと注意は必要だとは思います。

まりな はい。Twitterでお客様にお礼を言ったりしているのを見て「あのお客と仲良さそうだね」とか言ってきて「俺のことはどう思ってるの」みたいな話になった時は、「どうしてそんなこと言うのっ」て感じでちょっとスネますね、私は。

はる ですよね。あなたと過ごす時間はあなただけのものだけど、他のお客様だって大事なのだということは、常に言い続けないといけないですよね。

 

セラピも風俗嬢も人間ですもの、楽しみながら仕事をする環境づくり


恋也
 なるほど…。勉強になります…。あと僕、これはどうしても言おうか言うまいか迷ってることがあって。

はる この際、全部言っちゃいましょう(笑)!

恋也 実はセラピになる前、アソコから特殊な匂いがする女性とお付き合いしていたんです。その子のことは好きだけど、匂いだけはどうしても好きになれなくて。毎回、少しお酒を飲んでエッチに挑んでいたんです。

城咲 いやそれはもう、医学的にも根拠のある話で、匂いの相性や惹かれる匂いっていうのは遺伝子学レベルな話ですから、好きだけど匂いが無理ってのは、当然あるよ!

はる まあね、私達ですら、このお客様のこの口臭はやだなーとか、このおチンチンの匂いは嫌いだなとか、そんなことは多々ありますからね(笑)。

まりな あるある。私もワキガの方の接客をした時、その匂いが私の首元にも転移して、次のお客様に「あれ? まりちゃん、今日なんかワキガの匂いがするよ?」って言われてゾッとしたことがあります。

恋也 それで僕が伺いたいのは、もしそのような匂いのお客様が来た時、なんてお伝えすればいいのかなって。

はる あ〜! 匂いは難しいですねー。私はスソガの方のアソコを舐める時、手首に香水をつけて挑んだことがありますが、結局、その匂いと香水がミックスされて…(笑)。

まりな さらに強烈になっちゃうっていうヤツ(笑)。これはもうね、お店に言うしかない。先ほどの私のワキガのお客様は、お店に伝えてNGにさせていただきました。

恋也 そんなことができるんですか?

城咲 できますよ。それはうまく事務局の方からお客様にお伝えしていただけるはずです。もちろん「匂いがしますので受け付けられません」とは言いませんよ。「ご予約を取ることができません」などの言い方だとお思いますけど、…ってまだ、そんな匂いの方が来たわけでもないのに(笑)。

恋也 はい(笑)。それくらいトラウマでして。まあでも、僕は愛撫もクンニも大好きですし、匂いも含めて好きなんですけど、どうしても苦手な匂いっていうのはありますから、そこはなかなかセンシティブなテーマだなって思ったんですけど。

まりな ですよね。匂いだけって本人に指摘しづらいけど、例えば明らかに性病のような症状のあるアソコを見た時はちゃんとお伝えします。「今日はゴムをつけてサービスをするけど、多分、病気な気がするから病院に行ったほうがいいよ」と。

はる 大事ですね。それはお客様ご本人の健康にも関わることだし、ちゃんと言うべきことは言える立場でいたい。なにより大事なのは、我々のようなサービス提供側が楽しく仕事できるかどうかってすごく大事ですから。

まりな そうですよ。こちらが楽しんでなければ、お客様は楽しませられないですから。お客様に最大限のサービスを提供するのはもちろんなのですけど、それを提供するための環境は自分自身でしか作れないものですから。

城咲 なんだか今日は、座談会というよりも色々と教えていただいちゃった感じで。

恋也 ほんとですね。すごく勉強になりました。ありがとうございます。

はる いえいえ、私達も男性向け風俗との違いがわかって楽しかったです。

まりな はい〜。風俗は男女向けともに癒しや元気を与える仕事ですからね。頑張っていきましょ!



風俗嬢のみなさんも、セラピストのみなさんも、コロナによって大きな影響を受けて大変な最中だと思います。みんな大変です! なんとか生き抜き、再び風俗を思いっきり楽しめるといいですね!

今賀はる 手コキ研究会代表。「性教育のテレビ局を作る」という活動のテーマにイベント開催、講演活動もこなす。YouTube番組「今賀はるチャンネル」登録者数は2万人越え。

人情派風俗嬢まりな  デリヘル店で働きつつも、元風俗店経営者という肩書も持つほか、4コマ漫画なども描く。YouTubeチャンネル「本指になってくれますか?(ホンクレ)」も展開中。

 

この記事を書いたライター

momo1977

河合桃子

フリーライター歴20年、主に男性週刊誌を主戦場に“女性の性”を追いかけてきました。とはいえフリーなのでファッションやグルメ、広く関わりつつすぐやる課をモットーにしております。働くシングルマザー“マン”として同じシングル女性も元気にしたーい*\(^-^)/* 今まさにキテる女性向けを盛り上げたいです



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