
Twitterで人気急上昇!オネエ精神科医Tomy先生&髙木希奈先生に独占インタビュー!!
1日6万PVの人生相談ブログに始まり、複数の著書を持つゲイの精神科医、Tomy先生。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務しています。
そんなTomy先生のTwitterがフォロワー数10万人達成! それを記念して行われたTomy先生初のトークイベントに参加してきましたよ。
イベントはTomy先生が公私ともに仲良くされている、同じく精神科医でテレビやメディアなどにも多く出演する髙木希奈先生とともに行われました。
主なトーク内容はTomy先生への一問一答やTwitterでバズった【ベスト・ツイート】のスライドショー。
ここでは特に気になったトークやツイート、そしてKaikanが独占インタビューをご紹介しますね。
――信用できるお医者さんってどんな人でしょうか? 見つけるポイントはありますか?
Tomy先生(以下、Tomy) わかりやすく言うと、外科や内科はちょっとくらい性格が悪くてもぶっきらぼうでも、腕が良ければ殺到しますよね。結局は治してくれればいいですから。だけど精神科医の場合は人柄と腕前が比例すると思います。性格が悪い人に治してほしいって思わないですし、実際、そんな人の元に通っても治りませんから。
髙木希奈(以下、髙木) 精神科は主治医との信頼関係がより重要になりますよね。色々な先生に会ってみないとわからないところもあると思います。
Tomy 先生と患者には相性があると思いますが、結局は自分と合うかどうかは会わないとわからない。でも精神科って「喉が痛い、熱があるからお薬を下さい」「じゃああげます」という風に、患者の要望に応えられないケースもあるんです。辛いから話を聞いてって時に、親切に対応していると依存しちゃうし、薬がほしいってむやみに要望通りに出せない時も。こういうのを上手にやれるのがいい医者だと思います。
髙木 精神科の良い先生の見極め方は誤魔化さない人でしょうね。患者さんに聞かれた質問がわからなかったときに「専門外なのでわかりません」「知識がないので、調べておきます」とかって正直に言ってくれる先生や、わからないことはわからないと真摯にはっきりと言える医者が良いです。
Tomy 不誠実な対応をする先生は良くないでしょうね。信用できる医者って、人として誤魔化さないところですよ。色んな先生に会ってみるのと、ネットを信用しないこと、良いと思った先生とはコロコロ変えずに長く付き合っていくことが大事だと思います。
現役のお医者さんから聞く言葉だからこそ納得〜って感じです! ここからは、Tomy先生のTwitterでバズったツイート集で、Kaikanが特に良いって感じたものをご紹介します。
Tomy これはふだん、私が臨床中に思っていることをまとめたツイートです。私たちはふだん、脳みそで見たり聞いたり五感で情報をキャッチしていますが、すべてを意識していません。時計のカチカチ音って聞こえているけど聞いていないですよね。それは不要な情報だからキャッチしないんです。
ところが体調が悪くなると流せていた内容が流せなくなる。時計のカチカチさえ気になる。それがひどくなると、人の視線が刺さるように感じたり、悪いことばかり考えてしまい、色んな病気に繋がります。悪いように拡大解釈し、モヤモヤを流せず、無意識にやってたことが無意識にやれなくなる。これは精神的な病気に罹っている人だけではなく、疲れている時などに誰でも起こるんです。
なるほどです。皆さん、細かいことが気になり始めた時は疲れのサインです! お次はこちら!
Tomy こちらは不安が多い患者さんにいつも私が言っていることです。また、私もかつて、前のパートナーや父を亡くしたりして元気がなかった時代に自分に言い聞かせていた言葉でもあります。今まで元気にやれてたんだから大丈夫だと。皆さんにも活かせる言葉だと考えたツイートでした。
先々ばかり気にして足元を見ずに滑って転んだら元も子もない! というわけでお次はこちら、恋愛の人間関係にも言えることかもしれません!
Tomy 特に恋愛関係において、急に「好き」って言ってきたり、距離を詰めてくる人にはご用心〜。こちらが好い気になってきた時に、いきなり連絡がとれなくなったり、塩対応してくるとか、ね。そして人間関係がこじれる。
ただ、こういうのも性質のようなもので、本人もそのパターンに苦しんでいるかもしれない。そういう人がいて、そういう人も苦しんでますよーって、認めてあげよう、ゆるっと考えようという私なりの考えをツイートしました。
男女間の距離感ってムズい! でも、みんな違ってみんないい! そんな感じでゆるゆるっと男女間を楽しめたらいいですよねー。というわけでラスト第一位はコチラです!
Tomy 手放す、は有名な文言ですが、私なりに考えていました。私がTwitterをする一番のモチベーションは「楽に生きてほしい」「自分の人生を充実してほしい」という思いから。私も父を亡くし数年間は大変でした。今以上にもっと未熟だったし、今まで通りに起きていたことがダメになり、パニックになったこともあります。
そういう時に、自分の気持ちをどうすれば維持できるのか、なるべくストレスを減らそうと思った時に、起きている現象は減らせないけれど、その現象を捉えるのは脳みそ。だから「捉え方を変えれば不安も焦りも減らせるな」と。これはなくても生きていけるものは考えないようにしようと。そうすると楽になったんです。
うわーん。心にとっても染みますね! では最後に、ここからはTomy先生と髙木先生に行った、Kaikan独占インタビューです!
――昨今はどのくらいの年齢層の女性が相談にやってきますか?
Tomy 私に相談してくる女性は40、50代の人が多い印象です。50代くらいで人生がバラついてきます。それまで未婚だった方が婚活したり、介護の問題に突き当たったり、子供や孫の話になったりと、今まで置かれているステージが人によって違う。この世代の人が色々とありますね。
髙木 そうですね、私はふだん精神科病院に勤務しているので、わりと重症度の高い方を診ています。年代は実に様々ですね。
一方で、ブログやTwitterでは10代~40代くらいまで年齢は様々ですが、恋愛相談が多いです。なかには「主治医を好きになりました」とかもあります。そんな時は私は、医者の特性とか、医者の恋愛や結婚ってどんなものかというのをお伝えしていますけど。
――女性が女性向け風俗を利用することって、どう思いますか?
髙木 いいと思いますよ。恋人がいなくて寂しいからとか、いろんな理由があると思いますけど、それらの自分が足りないものへの欲求を満たす場ということで利用するのであれば、全くもって問題ないと思います。
Tomy 今はそんなサービスがあるんですねーっ! 満たされない気持ちや思いを解消することは良いことです。それにそういった欲求はまさに健康のバロメーターですから。
――女性向けを利用することに対して後ろめたさを感じてしまう人もいるようです。
Tomy まずは自分で自分を認めてあげることが一番大事なんです。自分が心から”したい”って思えることをしてあげることが大事。
人は何かをする時、誰かと比べがちですが、あなただからやれているということなので、人がやれているのとは状況が違う。同じ勉強をしていて、自分が1点努力して取るのと、人が1点取るのでは、どれくらい大変かなんてわからないですよね。だからこそ、自分を自分で肯定しないといけない。
髙木 なによりも、本当に具合が悪いと性欲すら湧き上がらないもの。精神のバランスの均衡に異常をきたすと性欲が減退しますから。性欲を感じることに感謝し、存分に楽しんだら良いと思います。
――なんとなく気持ちが沈んじゃう時、明るく生きるためのヒントを下さい!
Tomy 先のことを考えないことです。犬って幸せそうですよね。餌があればシッポ振ってる。「このご主人様はいつまで自分を飼ってくれるのだろう?」とか考えてないから、いつもワンちゃんは楽しそうなんです。
動物というのは、基本的には自分が今を楽しく明るく生きることが大事。明るく生きるためには先のことは考えすぎない。考えることは今日と、明日のスケジュールくらい。
私自身、今回のトークショーはとても緊張しましたが、夜も爆睡し、仕事もし、そこからじわじわ緊張してきた。こう考えるようにしたら、緊張の時間もだいぶ減りましたよ(笑)。
実際にお会いしたTomy先生は身長180㎝以上のガッチリ体型でしたが物腰柔らかで、とってもお話ししやすかったです。そして髙木先生もお美しくサバサバと話される方で、本当に素敵なお二人でした。
細かいことは考えすぎず、今を精一杯楽しも〜! そんな風に思えたトークイベントでした。
●Tomy先生
精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、産業医。著書『おネエ精神科医のウラ診察室―ヒャダ!あ~た、ビョーキじゃないわよ!』(セブン&アイ出版)など。
●髙木希奈先生