
小説家としても活躍するAV女優、紗倉まなさんに聞く「悶々とした夜との付き合い方」
AVメーカーのソフト・オン・デマンドが運営するAV女優によるバー“Syain Bar SOD女子社員”。
去る11月9日、小説家や歌手などマルチに活動する多彩なAV女優、紗倉まなさんが1日店長イベントを行いました。
今年5月に開店した“Syain Bar”は秋葉原で去年開店した“SOD女子社員居酒屋”に次ぐ2号店に当たる店。バー開店前に紗倉さんのインタビューを行いましたよ。
――今日は“Syain Bar SOD女子社員”の1日店長ということで、どんなご気分ですか?
紗倉まな(以下、紗倉)「実は以前に秋葉原の“SOD女子社員居酒屋”の店長もしたことがありますが、OL経験がないのでスーツ姿になるのはいつも新鮮です。雇用された気分だなと。作品で着るのも『結婚式最中の新郎に強制中出しさせる美人ウェディングプランナー』(SODクリエイト)の時以来かもしれません」
――“雇用された気分”っていうのはどういう気分ですか(笑)。
紗倉「ふだんは個人商店気分というか、自己プロデュースしなきゃっていう一匹狼的な寂しさを感じています。でも社員証をぶら下げてこの格好をすると“Syain Bar SOD女子社員”というチームに加わる心強さもありながら、チームから求められる役割を果たさなきゃ、しっかり店長として働かなきゃと気が引き締まります」
――“Syain Bar”をどのように盛り上げたいなどありますでしょうか?
紗倉「ここで店員として立つ女優さんにもファンの方との触れ合いを楽しんでほしいし、もちろんファンの方にも楽しんでもらいたいです。ここがみんなにとっての憩いの場みたいになって、明日からの活力を見出してくれたらなって思います」
――お酒好きの紗倉さんは最近も楽しく飲んでいらっしゃるのでしょうか?
紗倉「実は最近は身体の肉付きにも影響しやすくなったこともあり、これは良くないと控えるようになりました」
――そうなのですか? それでは最近はお酒以外の何を息抜きにしているのですか?
紗倉「寝ることですね。寝てしまえば身も心もリフレッシュして起きた朝には心も整っていて、結果スッキリだという…。めちゃくちゃ健全です!」
――でも、なんとなく眠りにつけない悶々とする夜には…?
紗倉「まずは欲求不満なのか、それともストレスなのか、その悶々の正体を探ることが大事なのですが、欲求不満の場合はかれこれ10年以上、私の相棒ともいえる、大東電気工業さんの電動マッサージャーに助けてもらっています。使いすぎて電マの表面のコーティングが剥げてきてます」
――欲求不満の場合は電マで補うとして、ストレスだったりする場合は?
紗倉「一通り泣きます! 私、女優を初めてから3回くらい引越しをしているのですが、それまでの部屋ではワーワー泣きながら物を投げたりして八つ当たりをしていたんです。でもある日、これって大人としても、人としてもどうなんだって反省し始めて。そこで最近見つけた新たなストレス発散法が、後楽園の“サンダードルフィン”っていうほぼ直角を急降下するエグいジェットコースターに乗り「ウォーーーー!」って叫びまくるようになりました」
――それはどんな時に行くのですか。
紗倉「一人でこっそり、仕事終わりやオフに行ってます。つい先日行った時は、周辺の大学生の男の子やカップル達から“こいつヤベー”って目線で見られてました(笑)」
――ほがらかな笑顔で楽しませてくれる紗倉まなさんの表の顔からは想像がつきません!
紗倉「意識的にみんなの前で暗い顔したり暗いことを言うのは極力避けるようにしているんです。でもその代わり自分の心情を吐露できるTwitterや小説ではもっと深度を深めた心の機微も伝えられますし、弱さや脆さが生まれた時はそこで消化するようにしています」
――誰にでも脆さや弱さがあるからこそ、紗倉さんのそのスタイルは親しみやすく心強いと思います。ちなみに紗倉さんご自身の性欲は年齢とともにどのように変化しいますか?
紗倉「女性にも性欲は確実にあって、とくに私の性欲は中高生の時がピークだったような気がします。もちろん大人になってからも性欲は沸々とこみ上げてきますが、たとえ“したい!”って思ってもある程度、歯止めが効くようになってきましたね」
――どのように歯止めが効くようになったのですか。
紗倉「今のピルを飲むようになってからです。今まではピルが身体に合わなかったのですが、ここ最近、別の種類に変えたんです。そのおかげなのかどうなのか、性欲が抑えられるようになったというか、バランスを保てるようになって。ようやく落ち着いた人間になりました」
――ピルは相性がありますもんね。では、女性向け風俗についてどう思われますか?
紗倉「すごくいいと思います。実は私も数年前にどうしてもしたい夜があって、サイトを入念にチェックして呼ぼうとしたことがあったんですよ」
――おおーそうなんですね! それで体験をしたのですか?
紗倉「いえ、実は呼んだものの直前で怖くなってしまい、メールでお店に“ごめんなさい”とお送りしてキャンセルしました」
――ちなみにどんな見た目でどんな年齢の男性を呼ぼうとしたのですか?
紗倉「年齢は40、50代くらいの方で、落ち着いてそうな雰囲気でプロフに“貴女を包み込みます”的なことが書かれていたので、あ〜包み込まれたい〜って思って…」
――その後、女性向けの体験はなさらず? もし今後利用するとしたらどんな男性がいいですか?
紗倉「はい、まだ女性向け風俗は体験できていません。もし今度お願いすることがあるとしたら、あまりベラベラと話す方は苦手なので、口数少なく物静かなんだけどちゃんとコミュニケーションが図れる落ち着いた方がいいですね。めちゃくちゃわがままな要望ですけど」
――では最後に、本日一日店長をされた“Syain Bar”は今後どんな展開をしていくのか、その野望についてSODを代表してお教えください〜!
紗倉「今後、やはり目指すは全国展開じゃないでしょうか! どんな街に行っても社員居酒屋やシャインバーがあるなんて最高です。そして全国各地の社員居酒屋やシャインバーが皆さんの憩いの場となって、新しいコミュニティができたら嬉しいです!」
イベントではSOD取締役副社長である高岡哲也氏と紗倉まなさんによるトークも展開。紗倉さんの最新の短編小説『ははばなれ』(講談社刊、月刊文芸誌『群像』2019年12月号掲載)に関するエピソードや、AVの撮影現場におけるちょっとした出来事についても聞けるなど、紗倉さんの魅力満載でファンにはたまらない時間となりました。
- 紗倉まな
文芸誌『群像』12月号(講談社)にて、短編小説『ははばなれ』を発表。
- “Syain Bar SOD女子社員”
2019年5月オープンのコチラ。場所はSOD本社1Fの中野区本町6-20-12SAN新中野ビル