セラピストの裏垢でお客様の悪口を言ってるのをちょくちょく見かけます。
全く共感できないのですが、これを気に自分が苦手なお客様ってどんなのだろうと少し考えてみました。
結論として、(性感染症や清潔への意識が著しく低い方はさておきそれ以外だと)「エゴマゾ」に集約されるなと。
ちょっと長いので語弊を招かないように先にまとめを言うと、「ご飯を注いでもらってもお礼も言わずにブスくれている昭和の親父」が苦手と言う話です。
周りにエゴマゾって言ってあまり伝わらなかったので解説してみようというのが今回のネタ。
文字通りエゴイスティックなマゾのことを指します。
言葉の定義だけを色々調べると「自分のしたいことを主張するばかりで協調性がないマゾ」みたいなのが出てきますが、SMの人たちに理解されているそれとは少し解釈が違うかなと思います。
「自分推したいことを主張するばかり」これは相手にもよると思いますが、
ぼく、というか「相手が望むことをやってあげたい」タイプの責め手は、むしろたくさん「されたい」「ほしい」を伝えてくれた方が楽しくプレイできるし気持ちとしても嬉しいです。
一緒にプレイを作っていく、楽しい時間を過ごす上で、その時間の過ごし方を提案し、自分のことを求めてくれているのだと感じられるからです。
「協調性がない」これも同様です。
そもそもSMを愛好するひとなんてどっかおかしいんだから()というのは冗談ですが、好きなこと楽しむのに周りと足並みを揃える必要なんてありません。快感に貪欲であるべきとすら思います。マイペース結構。すくなくとも僕に対してそういう態度を取られても別に嫌な感情は抱きません。
ではなにが嫌がられる「エゴマゾ」なのか。
言葉の定義って難しいなってずっと思ってたんですが、修行先で出会ったいいマゾ男性と話している時に答えをもらいました。
その方曰く「わざわざ本来痛かったり辛かったりをしてもらって喜ぶなんて、「楽しもうとする意志」がないと楽しめないですよ」と。
もう少し平たい表現にすると「自分から楽しむ」ではなく「相手に楽しませてもらって当然と考える」と言い換えられるかなと思っています。
もちろん、お金をいただいてお客様を楽しませるお仕事である女風セラピストがお客様の意識に頼り切りだといけませんが、
どれだけぼくが頑張ったところで、結局「楽しい」を感じる主体はお客様本人です。
「楽しい時間を過ごそう!」そのための手段として「律を呼んだろう!」ってノリでお声がけいただけると嬉しいです。
ここまで書いてかなり誤解されかねないこと書いてるなと思っての補足をすると、「プロだし会えばきっと楽しいでしょ!」みたいなのが良くないと言ってる訳ではないです。むしろそれはその前にある「(初めてで怖いけど)」「(安くない金額だけど)」みたいなハードルを「楽しい時間を過ごすために」乗り越えてきてくれています。愛してる。
言葉で表現するのは難しいですが、「ご飯を注いでもらってもお礼も言わずにブスくれている昭和の親父」を想像してもらえると、精神性的な面だとほぼそのままのイメージです。
エゴマゾという表現を使いましたが、これはSMに限ったものではないかなとも思っています。
SMに限らない女風利用はもちろん、誰かと遊びに行くにしても、ゲームをするにしても、なんなら仕事をするにしても、「この時間はどうしたら(もっと)楽しめるだろう」という態度をとることが人生ハッピーに生きるコツかなと。
この辺の話は会って掘り下げてくれたら無限に喋ります。口から先に生まれてきた男なので。
マゾから学ぶ人生論でした。