日常が非日常に変わる瞬間が好きだった
非日常が日常に変わる瞬間も好きだった
夏休みが始まる夜も
遠出の車内も
文化祭の準備も
ずっとワクワクしてずっとドキドキして
結局少しの眠りにしかつけない夜明けも
そんな
日常が非日常に変わる瞬間が好きだった
日曜日の夜も
見慣れた景色に変わっていく帰路も
打ち上げの終わりも
もう数時間後には " いつも " が訪れてしまって
終わりを感じる憂いを帯びた余韻も
そんな
非日常が日常に変わる瞬間も好きだった
珈琲を飲みにカフェに来て
仕事を終えて私服になって帰っていく
バイトの子の姿を見てそんなことを思い出した
あの瞬間に物凄く惹かれるものがある
泥酔して管を巻くサラリーマンにも
お惣菜を吟味するOLさんにも
缶ビールを飲みながらだべる作業員さんにも
歩き煙草で颯爽と帰るキャバ嬢にも
表向きの姿から一人の人間へと切り替わる瞬間
まるで映画のメイキング映像を見ているような
日常と非日常との境目、
あの瞬間が狂おしいほどに好きだ
この仕事をしていて
やけにワクワクする理由が分かった
その瞬間に立ち会えるからだ
仕事での姿から
家庭での顔から
一人の女性に戻る姿を見られるからだ
そんな瞬間に隣に居れることが誇らしく
そんな瞬間に呼んで頂けることが嬉しい
隠していた欲望
隠しきれなくなった欲望
認めて欲しかった欲望
愛されなくなった欲望
静かに狂う欲望
欲望の果ての欲望
欲望の為の欲望
欲望を昇華させる欲望に対しての欲望
理性と本能の狭間で揺れる欲望
辛いことも嬉しいことも
その全てをぶつけて欲しいのです
ゼロにはできないかもしれない
けれどそれを咀嚼して
飲み込みやすく消化できるように
柔らかくはできると思うのです
全てに応えることはできないかもしれない
けれどそれを受け入れて
寄り添って昇華できるように
軽くはできると思うのです
秋の訪れを感じられる夜ですね
温もりを求めるのならばいつだって呼んで下さい
" 非日常 " を鞄に詰めて駆けつけます
P.S.
ちょっとテイスト変えてみました。
これもまた日常から非日常ってことで。
" 世界のセックス " については書いてみたものの
推敲する余地もなく駄文で面白みもなかったので
躊躇うことなくボツにしました。笑
力不足です、すみませぬ。
写真はプロカメラマンの友人を
晩飯で買収して撮ってもらった写真♡
「娼年っぽく！！！桃李テイストで！！！」
言うて撮ってもらいました。笑
ファンの人すんません。笑
銀の写メ日記
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消化と昇華銀
