こんばんは
銀です☘️ブハハハハ
きっかけは7月の始めだった。
ツイキャスをやる上で募集した
トークテーマの中に珍しく
一通のこんなお便りが届いていた。
誰か分からんけど勝手に引用するね。
誰に聞いとんねん。
それがまず第一の感想だった。
けれど新人くんからのメッセージ。
それは命(セラピスト生命)を
懸けて生み出した勇気ある数秒。
それがたった今、
世界(女風界)の運命を
大きく変えるのであれば、、、。
彼が女風界の未来を担う
希望の星になるかもしれない。
そう、それは頂上決戦でコビーを
救ったシャンクスのような気持ちで。
これは小生の小生にグリフォンと
名付けている我に与えられた使命。
射精の際には " かむさり " と叫
難しいテーマだ。
けれど本気を出して
考えてみようじゃないか。
そう思った。
男は頭を悩ませた。
セラピストを始めて早数年、
本気で上位を目指すことはなかった。
" 銀 "として生きる。
それはひたすら真面目にふざけ、
性には愚直に向き合い、
意味の分からないプロフィール、
意味の分からない日記を書き続ける。
目指してきたのは誰よりも
セラピストらしくないセラピスト。
上位になどなれるはずがなかった。
ただただ良いお客様に恵まれて
ここまでやってこれただけだ。
これ以上なにを求めるというのだ。
もう十分に沢山の方に支えて頂いた。
答えを導き出すには
自分と向き合う必要があった。
女風と向き合う必要があった。
来る日も来る日も頭を悩ませた。
それでも答えは見つからなかった。
もうダメかもしれない。
途方に暮れたある日、
男は閃いた──
「そうだ、無人島だ。」
苦境に身を置く。
都会の喧騒から離れて
誘惑を全て断ち切り
ただひたすら己と向き合わなければ
答えに辿り着けない。
無人島生活。
その間に答えを導き出す。
それが先輩セラピストとして
託された宿命のような気がした。
蝉の声がいつもより大きく聞こえた。
熱い夏が来る予感がした──
俺は強く拳を握った。
それからの行動は早かった。
早朝の飛行機を取り、電車を乗り継ぎ
小さな船で荒れた海を突き進んだ。
太平洋に浮かぶ無人島に向かった。
持っていったのはナイフ一本。
サバイバルだ。
目の前に広がる光景を前に
思わず戸惑いを隠せなかった。
この大自然に足を踏み入れたら
生きて帰れる保証などない。
それでも己の向き合う必要があった。
全ては新人くんのために。
うっそうと生い茂る林を開拓して
寝床を作る作業は
気が遠くなるほどに困難を極めた。
1日で終わるはずもなく
あっという間に日が暮れた。
聞こえるのは木々の騒めきと波の音。
月の明かりだけが頼りだった。
暗闇でガサガサと何かが
動く音がして思わず耳を塞いだ。
大木の木陰でガタガタと闇夜に震え
親指を噛み、涙を流した。
──怖い。
ここままやっていけるのだろうか。
不安に押し潰されそうな初夜だった。
翌日、空腹と鳥の声で目が覚めた。
食べていいのかも分からない
木の実と野草を食べて飢えを凌いだ。
落ちている木々と枯葉を拾い集めて
火をつけるところから始めた。
火種になりそうな綿毛も見つけた。
ナイフで先っぽを削った木の枝を
手の平で強く挟んで、
下にひいた硬い大木の皮に押し当て
ひたすらに擦り合わせた。
火を灯せなければ
また暗闇に支配されてしまう。
野生動物に襲われるかもしれない。
緊迫した時間が続いた。
しかし希望はいとも簡単に断たれた。
どれだけ擦り続けても変化がない。
木の焦げるような匂いが
微かにするだけで肝心の煙は出ない。
絶望した。手応えがまるでなかった。
腕の筋肉が悲鳴を上げていた。
力も入らなくなってきた。
全身から汗が吹き出す。
あれからどれだけたったのだろうか。
手の平の皮は剥け、血が滲んだ。
痛みに耐えながら擦り続ける。
いよいよ痛みで腕が震えてきた。
強い日差しに朦朧として諦めかけた
その時───
──出た。煙だ。
すぐさま火種となる綿毛を置いた。
今にも消えそうな火が灯った。
とっさに地面に這いつくばり
口をすぼめてゆっくり息を吐いた。
静かにジリジリと燃え始めた。
ここで油断したら全てが水の泡だ。
すぐに細い枝木を被せて火種を移す。
次第に火は大きくなっていった。
──ついた。火がついた!!!
心の底からの歓喜だった。
思わず叫ばずにはいられなかった。
痛みも忘れ、
両腕を天高く突き上げた。
涙なのか汗なのか分からない
一筋の雫が頬を伝った。
これでご飯にありつける。
これで怯えずに夜を越せる。
安堵と疲労でその場に倒れ込んだ。
──疲れた。少し休もう。
俺はポケットから煙草を取り出し
ターボライターで勢いよく火をつけた
ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!
P.S.
なにも言うことはありません。
なぜこの日記を書いたのか
自分でもよく分かっていないからです
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