世界の皆さん、こんばんは
音楽、歌、曲。
皆さんは好きですか?
僕は大好きです。
作家の伊坂幸太郎さんの作品が好きで一時期よく読んでいたのですが、彼の作品では所々に音楽の要素が隠されています。
以下、ネタバレ注意です。笑
彼の作品の中で「音楽」がオチに使われる作品があるんですね。
処女作の「オーデュボンの祈り」という作品です。
ざっくり要約すると、異世界に迷い込んだ主人公(って言うと最近のライトノベルみたいですが、もう20年以上前の作品です。)が、その世界で起きた殺人事件の謎を解き明かすという内容です。
ちなみに、不思議な異世界が舞台なので、殺された被害者は畑に刺さっていた案山子です。
ミステリー小説なので、その事件を解決することを本筋として物語は進んでいくのですが、主人公が途中である違和感に気がつきます。
自分が今まで暮らしていた人間界と、迷い込んでしまったこの異世界では「何か」が大きく違うと気がつくのです。
要所要所にその表現を挟みながら、ラストシーンで「この世界には音楽がなかった」と気がつく、というオチです。
音楽というものは確かに、衣食住には含まれず、僕たちの生活にはお世辞にも「必要」とは言い難いものです。
しかしながら、時に感情を揺さぶられ、自分を前向きにも後ろ向きにもさせたり、様々な作用を人間にもたらしますよね。
更には、物体として存在するわけではなく、「音」という無形で滞留することのできない手段を介して、初めて知覚することができます。
その組み合わせで、僕たち人間は気分を高揚させたりすることができるわけです。
生命を維持するにあたり無駄のない構造となっている僕たちの人体、その中にこの機能はいったいなぜ備わっているのでしょうか?
そう考えると極めて不思議で、面白いですね。
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音楽は何者?世界