昼下がりの車内、仕事の合間。
窓の外は真っ白に光ってて、
もう、夏ってこうだったなぁ…って思い出す。
でも今日は、体じゃなくて「心だけ」がどこかへ旅に出たがってる。
たとえば、誰も知らない小さな島。
青い海に足を浸して、
「もう何も考えたくない…」って君がつぶやいて、
俺は隣でただ黙って手を握ってる。そんな妄想。
あるいは、古い温泉街の宿で、
夜は浴衣姿で冷たいビールをふたりで飲んで、
「明日もここにいようか」なんて、予定も決めずに笑ってる。
…もちろん全部、妄想なんだけどさ。
でもこういう想像、きっと心を守ってくれてる気がするんだよね。
旅って、場所じゃなくて「誰と」かもしれない。
そんなふうに思った昼下がり。
君がもし、今どこかに行きたいなら——
俺が連れてくよ。妄想の中でも、ちゃんと隣にいる。
優斗の写メ日記
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『昼下がり、心だけでも旅に出よう』優斗