昼下がりのロフトは、今日もこっそり熱を抱えていた。
上がった瞬間、空気が違う。
熱気というより…何か、近づいたら逃げるみたいな温度。
扇風機は、ひとりで一生懸命に風を送ってる。
届いてるのか、届いてないのか。
でもなんだかその姿、ちょっと可愛くて。
君がここにいたら、なんて言うかな。
「え、あっついじゃん!」って笑いながら、Tシャツの裾をパタパタさせてるかもしれない。
僕はそんな君を見て、
「汗かいてんのに、なんでそんなに可愛いんだよ」って、思ってるはず。
寝転んだマットから見える天井。
さっきまで君がいたみたいな残像。
昼の暑さも、なんとなくやわらいで感じるのは、
きっと君のせいだよ。
優斗の写メ日記
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ロフトに届く風、君に届く声。優斗