昼下がりの車内。
窓の外では、陽射しがまるで怒っているみたいに照りつけてくる。
気温は34度。
信号待ちの間に、向かいの歩道を歩く人たちが、みんな日陰に吸い込まれていった。
エアコンの風を少し強めて、冷たいペットボトルをおでこに当てる。
「ふう…」って小さく声が漏れた。
たった10分の休憩でも、こうしてひとりになれる時間って、けっこう貴重だったりする。
何も考えずにぼーっとするだけで、頭の中が少しスッキリする。
スマホを開くと、何気ないやりとりがいくつか並んでる。
スタンプだけの返信も、ちゃんと気持ちが伝わるんだから不思議だ。
「また話したいな」って思える人がいるって、少し安心する。
私は誰かに「サービス」を受けに行く立場かもしれない。
でも、心がふっと軽くなる瞬間があるなら、
それも立派な“癒し”なんだと思いたい。
エアコンの風がちょっと効いてきた頃、また仕事へ戻る時間。
体より先に、心がちょっと整ってた。
そんな昼下がり。
優斗の写メ日記
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「34度の午後に、少しだけ心をゆるめた」優斗