太陽が本気を出している。
アスファルトから照り返す熱が、肌を刺すようだ。
外気温は35度。なのに、なぜかスーツ姿の営業マンが笑って手を振っていた。強すぎる。
そんな景色を横目に、俺は車の中。
エアコンの風がちょうどよくて、
汗をぬぐいながら口元だけでふっと笑う。
冷たい缶コーヒーを開けて、一口。
「はぁ〜」と漏れた声が、あまりにおっさんで笑ったけど、
まぁ、それも俺だ。
外に出る前、助手席に置いていたタオルを手に取る。
このタオル、朝出かける前に家で冷やしてきたやつだ。
たいしたことじゃないけど、
「後で疲れた自分に優しくできるように」って準備しておくの、わりと好きだ。
…もし隣に誰かがいたら、
そのタオル、さりげなく渡せたらいい。
「これ、冷えてるよ」って一言だけ添えて。
多くは語らず、暑さも気まずさも、全部まるっと受け止めるような空気。
そういうの、ちょっと憧れてる。
外は灼熱でも、心にちょっとした余裕があるだけで、世界の見え方は変わる。
大げさだけど、そんな気がした昼下がり。
画像は拾い画。悪しからず?
優斗の写メ日記
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「昼下がり、炎天下をやり過ごす男」優斗