昼下がり、部屋の中は静かだった。
エアコンの風が、一定のリズムでカーテンを揺らしている。
あれって、なんであんなに優しいんだろうね。まるで、
「今日もよくがんばったね〜」って、風のかたちで頭を撫でてくれてるみたいで。
ソファに座って、アイスコーヒー片手にぼーっとしてたら、
カーテンの向こうで風がまたふわっと動いて、つい話しかけそうになった。
「いや、そろそろ俺のことも撫でてくれていいんじゃない?」って。
……完全に話しかける相手、間違えてる。
でもね、そんなふうに思っちゃうくらい、今日はちょっとだけ心が人恋しい午後だったんだ。
SNSをスクロールしてても、誰かとちゃんと話したいっていう気持ちは消えなくて。
つながってるはずなのに、ぽつんとしてる感じ。
だから、エアコンにすらやさしさを求めてしまうこの感覚、
きっと僕だけじゃないと思いたい。
せめて今日は、カーテンの揺れに、撫でられたふりして笑っておこう。
そのくらいのユーモアが、自分をちょっと楽にしてくれる。
優斗の写メ日記
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「昼下がりのエアコンと、僕の存在感」優斗