気温32度。
猛暑ってほどじゃないけど、じっとしてるだけで体力が削られてく感覚。
まるで“エア節電”でもしてるのかってくらい、俺の動きはスローだった。
でも、ピノがどうしても食べたくなった。
あの、ちっちゃくて、ちゃんと美味しいやつ。
なので、汗を覚悟でコンビニへ出発。
道すがら、帽子をかぶるのを忘れた自分にツッコミを入れる。
「この角度の日差し、俺にだけ当ててくるやつやん…」
なんてブツブツ言いながら歩いてる自分、ちょっと嫌いじゃない。
コンビニ入って、ピノ(袋タイプ)を発見。
あれ、幸せのひとくちってやつだよな。
あんなに小さいのに、1個ずつ味わう余裕が生まれるのが不思議。
買ってすぐにベンチに座って、アイス片手に空を見上げる。
誰とも話さない昼下がり、
でもなんか、静かな時間って“俺らしさ”を取り戻せる気がする。
冷たいピノと、32度の風。
暑さの中に、少しだけ“ほっとする自分”がいた。
優斗の写メ日記
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「ピノと静寂と、32度の昼下がり」優斗