忙しく働いていると、どうしても「しなければならない」に追われてしまって「やりたい」ことをやれなくなっていく時があります。
そもそも本当にやりたいことは時間を作ってでもやるとか、そういう理想論的なことはいくらでも言えるのだけれど、現代の人たちは疲れすぎて本当は何がやりたかったのかさえ忘れてしまっていることも多いのではないでしょうか。
本業では基本的に疲れた人を接客しているので、特にそう感じることが多いのかもしれません。
「しなければならない」をしていると、常に自分をすり減らしていくような感覚に襲われます。
「やりたい」ことをやっている時は、すり減った部分を埋めていくような感じを覚えます。
このバランスが整っている時のことを「ワークライフバランスの充実」と呼ぶのでしょうけど、天秤がいつでも安定していることなんてあるのでしょうか。
仕事は心の安定を待ってはくれないし、推しの公演の日程には限りがある。
「バランスを保っているから頑張れる」状態が理想とされていますが、「バランスを保つために無理をする」人の方が多いのが現実のようにも思います。
その結果、疲れてしまう。
人に言えない趣味や願望は、天秤に乗せるには劇薬すぎる重さなのかもしれませんね。
だからこそ、釣り合っている状態を保つのが難しい…
自分は重さを細かく調節できる、使い勝手のいい重りになれるでしょうか。
なりたいものですね。