本業のマッサージでは、ベテランほど相手から手を離さない。
触れる場所を移動する時も常に身体のどこかに手を置いている。
手を離す時間を極力減らすことでより長時間施術をされている感じが出るし、施術の流れが途切れ途切れになってしまうのを防げる。
顔を伏せている相手にとって、手が離れてしまうというのは次に何をされるか分からない不安にも繋がりかねない。
安心感を演出するためには手を離すのはデメリットだけれど、性感になってくるとまた別の側面が出てくるから面白い。
それまで順番に身体を撫で回していた手が予想もしない場所に飛んできてビクっとしたり、
突然手が離れると、次にどこを触られるかドキドキしたり。
安心の裏返しは刺激になりうるということ。
施術のタッチ(強さ、触れる面積、スピード)と合わせて、触れている時間の連続性や断続性を意識的に用いると施術にバリエーションが生まれると思います。