「それは何のつもりで触ってるの?」
本業でマッサージを受ける時、何をしたいかが伝わってこない、「ただ触っているだけ」と感じられることがあります。
コリをほぐしたい?
むくみを流したい?
皮膚を動かしてゆるめたい?
「そうやれって教わったから」そうしているだけっていうのは、駆け出しの頃にはありがちなことです。
例えば1つの部位に時間を多く割けば「そこが気になっているのかな」と思うでしょうし
こっているところをゴリゴリなぞられたら「ここをほぐしたいんだな」と思う
マッサージの上手下手を区別する一つの指針として、術者のやろうとしていることが相手に伝わることって大事だと思います。
性感帯に置き換えた場合も同じことが言えます。
ろくに全身を触れもせずいきなりバストや性器に触れるようでは、「自分の体をすみずみまで味わおうという気持ちはないんだ」と思われてもしょうがないですよね。
お尻に触れる時ひとつとってもそうです。
布に包まれた上から形を確かめるようになぞり
素肌に触れる時には指先で表面の肌触りを確かめ
両手いっぱいに包み込んで柔らかさを味わってから
ようやく押したり揉んだりが始まります。
快感が高まってきたらそれに呼応するように
荒々しいタッチで掴み、押し広げたかと思えば
乱暴にしてしまったことをわびるようにまた優しく指を這わせる
そうやって波が寄せては返すように快感の波を漂っていくうちに
いつしか緊張を忘れ、身体を預けている自分に気づくでしょう。
言葉なんてなくても、あなたを愛でる気持ちは伝わります。