筋肉を揉みほぐしていく時に意識しているポイントは「深層部のコリをとらえる」ことです。
人間の筋肉は1箇所に1つではなく重なり合って身体を支えているのですが、生活の中で使い方が固定されてしまうと特定の場所が固まりがちになってしまいます。
むりやり指を押し込んで固まりを潰すのではなく、指の腹に固まりを感じながら圧をかけてなぞるようにしていく。
その瞬間、相手は適度な心地よさと共に「効いている」「触られている」という確かな感触を得ます。
凝っている、重たくなっているまさにその場所「そこ!」というポイントを触れられると、「自分の辛さを分かってもらえた」という安心感で力が抜けていくのが分かります。
身体の緊張が抜けると共に気持ちも和らいできて、それまで緊張していた呼吸が穏やかになり、血行が増してきた肌はほのかに色づき温もりを増していきます。
触れられる手の暖かさは、時にどんな言葉よりもあなたの心身を蕩けさせることでしょう。