ちょうど1週間ほど前に細見美術館の「美しい春画」展を観に行ってきた。
一点ものの肉筆画を含めた名品をそろえた展示で、もう一回くらい行きたいなあ、なんて考えている。
北斎や、師宣や、歌麿といった名匠たちが、春画に堂々と自分の落款を押していたのをみると、当時の感覚はずいぶん違ったんだなあ、なんて当たり前のことを改めて感じる。
僕が歴史や、歴史を感じるものが好きなのは、こういう価値観の違いに触れられるから、何だと思う。
今の世の中でよしとされているものが全てじゃない。
今の世の中で美しいものが、ずっと美しいとは限らない。
そして、今の世界で理想とされているものが、意外にも過去の日本にあったりもする。
そういうところを見つけられるのが、歴史を学ぶ醍醐味なんじゃないかと思う。