雨が降る
音色はやわらかく、少しだけ悲しい
そして、うちの猫が現れる
灰色の毛並みが少し雨に濡れ、背中を撫でた
うちの猫はきょとんとした目つきで見つめた
「雨が好きなの?」と訊いたら、うちの猫は小さく鳴いた
「どんなことが好き?」と僕は再び猫に問いかけた。
うちの猫はまた小さく鳴いた
猫は、言葉を発しない
でも、僕はあの子と一緒にいるとき、心地良い何かを感じる
猫と雨、二つの不思議なものが、僕らを繋いでいる
この瞬間を大切にしたいと思った
鳴海の写メ日記
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雨と猫鳴海