筋トレを始めてどれくらい経った頃だろう。
毎日のように鍛えて、身体を追い込んで、
「昨日の自分よりも強くなること」だけを考えていた。
そんなある日、広背筋を鍛えている最中に——
「グキッ」
瞬間的に違和感が走り、次第に痛みへと変わっていく。
「まぁ、すぐ治るだろう」と思っていたけれど、
日が経つごとに痛みは増すばかり。
仕方なく病院に行くと、先生は肋骨の絵を描きながら説明してくれた。
「肋骨と軟骨の間の神経がやられてるね」
痛み止めを渡され、「しばらく安静に」との指示。
健康のために始めた筋トレで、怪我をしていたら本末転倒じゃないか。
そう思うと、なんだか情けなかった。
でも、この経験が教えてくれたのは、「無理は成長ではない」ということ。
どれだけ鍛えたって、体を壊してしまったら意味がない。
大切なのは「どれだけ頑張ったか」じゃなくて、
「どれだけ長く続けられるか」なんだ。
未来の自分よ、忘れるな。
トレーニングは、ただの「消耗戦」ではない。
成長するための手段であって、
壊すためのものじゃない。
「もっと追い込める」と思った時こそ、一度立ち止まれ。
「無理してでもやらなきゃ」と思った時こそ、自分の身体の声を聞け。
これからも、鍛えることを楽しみながら、
ちゃんと「続けられるトレーニング」をしていこう。
MASATO
魔沙斗の写メ日記
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3/28 右脇腹損傷の教訓魔沙斗